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先週、娘から、子供の様子がおかしいので病院へ行ってくると電話があった。

それからしばらくして、こんなメールが携帯電話に届いた。

「診察を受けたらノロチャンウイルスだった。軽くて幸いだった」との報告。



症状が軽いと知ってひと安心し、素朴な質問をしてみた。

「そんな友達のような名前のウイルスがあるのか?」



すかさず、返事がきた。

「正式名称・ノロウイルス。3年位前から全国で流行って問題になってるよ、

覚えてない?」

と説明があり、その症状と危険性について書き送ってきた。

メールを打ちながら笑っている娘の姿が浮かんできてシャクにさわった。



「こういう場合、よけいな敬称つけんなや」



それから数日してからである。

どうも腹の調子が悪い。

そこで、娘にメールをした。



「ノロちゃんにやられたみたいだ」



たちまち激しい腹痛をともなった苛烈きわまりない下痢に襲われ、ダウンした。



「こういう場合は生姜だね」

と、すかさず家人が反応する。

生姜をすり下ろし、梅肉エキスとともに熱いハブ茶にとく。

「なんで生姜だ?」

「チャングムだって王様が具合が悪くなったら生姜をすり下ろしてたし…」

なるほど、気分は『宮廷女官 チャングムの誓い』かと思いながら、生姜・梅

肉エキス入りのハブ茶をすする。

殺菌パワーを動員してノロウイルスを殲滅する作戦である。



そして友人が山の田で丹精込めて作った玄米を煎ってお粥を作ってくれる。

「玄米は煎ると、消化がよくなるし、お腹を温めてくれるから」

と、わがチャングム・モドキがいう。

ついでに、根菜を中心とした野菜をコトコトと煮出したスープ。

この具なしの汁と粥と梅干し。

これが王様モドキの食事の全メニューである。



まる2日間も王様モドキ・メニューできたおかげか、それとも自然回復かわか

らぬが、復調の兆しが見えはじめると、急に子供の頃、病気か運動会の時にだ

け食うことのできたバナナが食いたくなった。



「バナナが食いたい」

と、チャングム・モドキに希望を申し出ると、

「ようやく栄養が欲しくなってきたんだ。ふむふむ」

と、分析にかかる。

「でも、生モノはまだダメだな。火にかけるといいかもしれないけど…」

「そんなのバナナじゃない」

「とにかくね、治り際がいちばん大事だから、これでがまんしなきゃ」

と、相変わらずの王様モドキ・メニューに殺菌パワー飲料。



こういう時こそ、ベストセラー小説やミステリーを読むに限ると古本屋から安

く買った数冊を枕元に積み上げる。

1日2冊から3冊は読めるに違いないと踏むが数べージ読み進むと、突如、ま

ぶたが重くなる。

こんなに眠いのも久しぶりのことで読んでは眠り、覚めては読みで、結局、ス

ピード感が命のミステリーを2冊しか読めなかったことには、驚いた。

本を読むにも腹に力が必要であることを実感。



そして、4日目の今朝早く、完全復調と自己診断を下し、かねてから飲みたか

った好物のコーヒーをいれ、天然酵母のパンを焼き、動物性たんぱく質である

目玉焼きとウインナー・ソーセージを焼いていたら、チャングム・モドキが、

その気配を察したようである。

しようがない。一人で食うのははばかられるから、

「パン、食べるか? コーヒーは? 目玉焼きも食べる?」

と訊いてみたら、すべて「うん、うん」と、寝ぼけた声で応える。



すべてがテーブルの上に用意されてからチャングム・モドキ様がやってきて、

コーヒーをすすりながら、

「病み上がりなんだから無理したらダメじゃない」

と、いきなり文句をつけてきた。



「おい、笑わすな。こういう場合、文句をつけるより先に、本気で心配してい

るのならば、わたしがやります、というべき場面だな。全部そろってから、そ

れはないだろ」

というと、ハタと気がついたかのように、大笑いする。



「おい、笑うな。オレを笑わすな。まだ自信がないんだ。宝塚の得意のヤツだ

から」

「なに、それ」

「ゲリバラ」

「あ、そうか、ごめん、自爆テロになる?」

「ウッ!」

「…」

「危なかった。セーフだ」

朝から尾籠な話題になったけれど、これで、わたしは完全復活である。



忘年会のお誘いにも返信できるようになり候。
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2006.12.09 / Top↑

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