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チビ姫1号(6)は食への関心が非常につよい。

言葉を覚えるより先に食の楽しみを知ったようで、食事タイムになると歓喜の叫びとでもいうような大声、奇声を発して離乳食を要求していたことが思い出される。



そんなチビ姫1号は大柄タイプの男が苦手で農民音楽家や奇楽庵の顔を見るだけで泣いていた。



2歳ぐらいの頃だったか。

農民音楽家が収穫したての新米を、塩味だけで握ったおむすびを持ってやってきた。

彼の顔を見るなり、チビ姫1号は表情をこわばらせていたが、食への関心だけは抑えることができず、その塩むすびをパクパクと食べた。



「おいしい?」と農民音楽家が聞いた。



苦手なオジサンに声をかけられたのだからフリーズしたり、泣き出すのだろうと周囲は見守っていた。

ところが、チビ姫1号は食に意識が集中していたせいか、農民音楽家の方に顔を向けて、



「うん、おいしい」



と、ニッコリして応えたのだった。



これには思わず笑いが起きた。



最高級の新米の塩むすびとはいえ、たった1個で苦手とした人をあっさりと克服してしまったのだ。







苦手のナンバー2だった奇楽庵を乗り越えることができたのも、じつは、食べ物だった。



「Dちゃんのお刺身が食べたい」



彼が釣り、さばいた刺身が大好物で、奇楽庵の顔を見ると刺身を思い出すほどだ。



ある日、ご飯を食べ終えた直後、奇楽庵がマグロの刺身を持ってきたことがある。

食事を終えたのだから、手を出さないだろうと思っていたらチビ姫1号はマグロの刺身だけをパクパク、パクパク、パクパクと何度も口に運んだのだった。



ベツバラとは、一般的に甘いお菓子のことを言うのだろうが、このチビ姫1号の場合は、刺身でもオッケーだった。





「この子は、食べ物で釣られるから気をつけろ」



と、老婆(爺)心ながら心配するほどである。





そんなチビ姫1号が、昨日、コタツの中にもぐり込んでシクシクと泣いている。

子供であれ、女が泣くというのは、どうも落ち着かないもので恐る恐る聞いてみた。



「どうしたの?」



「口の中にね、ブツブツができて、食べると痛いの」



口内炎ができているようだ。



「そうか、泣くほど痛いのか、かわいそうに」



「いや、いまは痛くないよ。食べてないときは痛くないから」



「じゃ、いま、どうして泣いているの」



「だって、美味しいものが食べられないから」



口内炎の痛みで泣いているのではなく、食べられないことが悲しくて泣いているのだ。





生きるために、食べるのか。

それとも、食べるために、生きているのか。



わたしも、チビ姫1号も、間違いなく「食べるために生きている」と、迷わず答えるタイプである。





食いしん坊、万歳! 
2009.03.13 / Top↑
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