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コラムといえば、すでに亡くなられた山本夏彦氏の切れ味鋭い文章を思い出す。



週刊新潮を熱心に読んでいたわけではないが、「夏彦の写真コラム」だけは、楽しみだった。

さまざまな局面でグサリと刺すような名文を発表してくれ、溜飲の下がる思いがしたものだ。



さて、今回の小沢一郎の第一秘書逮捕について山本夏彦氏ならば、どう書くのだろうか、と考える。



「正義を売り物」にすることを嫌う山本夏彦氏だったから、ワイロももらえぬ“正義の政治家”や“正義を売る新聞やテレビ”を、まずはこき下ろしたうえで痛烈な一言を浴びせたろう。



それにしても100年に1度あるかないかの大不況なのに政治は、いったい何をやっているのだろう。

いまの状況、青年将校が立ち上がってクーデターでも起こしかねないテイタラクぶりは、昭和初期に似ている。





山本夏彦氏は、こんなコラムを残してくれている。





 昭和七年の五・一五事件のとき犬養毅はなぜ殺されたか。

 千万言を費やさないでひと口で言ってくれ。

 犬養は孫文の友でありシナと事をかまえることには反対だった。

 満州国の建国にも反対だった。

 満豪に進出するつもりの青年将校の正義を信じなかった。

 即刻首謀者三十人を免官にせよと進言した。

 生かしてはおかれぬ。



 次いで二・二六事件当時の蔵相高橋是清はなぜ殺されたか。

 陸海軍の予算、ことに世界一の戦艦大和、同武蔵の建造費を含む

 狂気の予算を通すわけにはいかぬ、

 海相は国防に責任が持てぬと高橋と渡りあったが、

 アメリカが攻めてくるとでも言うのかと高橋は予算を削りに削った。

 生かしてはおかれぬ。



 以上語って一分とかからぬ。

 五・一五、二・二六両事件の本は汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)、

 山ほどあるがかんじんなことは書いていない。

 書いてあっても発見するのに何十冊も読まなければならない。

 かいつまんで言え、かいつまんで。

 以上いずれも一分で語れる。

 私がまちがっているのなら正してくれ、ただし三分以内で。







とのコラムの一部抜粋は、『一寸さきはヤミがいい』(新潮社)の中に収録されている。





さてさて、この切れ味のよい文章に触発され、今回の小沢一郎の秘書は、なぜ逮捕されたのか、かいつまで言えば、どうなるのだろ?



「国策捜査」という言葉が、妙に重くのしかかってくる。


2009.03.04 / Top↑
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