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元旦から天候が荒れている。

おかげで外出する気にもなれず、家に閉じこもりっぱなしである。



と気がついたのは、昨日、新年5日目のことだった。



これではいかん、と外出する支度をして、

「さて、どこへ行こうか」と考えてみたけれど、行くあてもない。







東京、神奈川あたりに住んでいたころは、大きな書店があり、気のきいた喫茶店もあり、封切り、名画いずれも映画館があって、蕎麦屋もあった。

ついでにひとりでふらりと入れる居酒屋がいくつかあったから、行くあてなど考えずとも外出することができた。





しかし、佐渡に限ったことではないけれど、田舎では、そうはいかない。

車での移動だから「本を買うぞ」とか、「ラーメンを食うべ」と目的が明確にならなければ、どうにも腰が重い。





佐渡に来てから、自分のそういうところに気がついた。

この「目的の明確化」というのが、どうも苦手らしいのだ。







目的が明確になれば、わたしはどんどん外出もできる。

しかし、「どうしようかなぁ」とあいまいだと、顔を洗うこともなく、家でテレビを観たり、本をひろげてみたり、尻をポリポリかきながら、食っちゃ寝、食っちゃ寝しているだけである。



今年の目標を「目的の明確化」としようか、などとボンヤリ考えてもみた。



しかし、違和感がある。

どうも的がはずれているのではないか、と思うのだ。





ま、わたしとのつき合いの長い方々は、うすうす気がついていると思うけれど、

「目的の明確化」などと、なんとかコンサルタントと称する者たちのアドバイス的な話ではなく、つまり、わたくしは、たんなる怠惰なのである。

おそらく大怠け者なのだ。

あらゆることが面倒くさいのだ。



車にキーを差し込んで、エンジンをかけて、暖気(機?)運転…。

そのあいだに車体におおいかぶさっている雪をはねる…。



と考えるだけで、ああ、面倒くさい、となる。



そして、だいいち暖気運転などしたら、“ストップ! アイドリング”に反するではないか。



事業仕分けのレンホーさんなら、

「ガソリンを使ってまでして、あなたが外出することにどのような意味があるんですか?」

と、こちらの話を聞く前に、矢継ぎ早に攻撃的な質問をぶつけてきて、



「エコという観点からも無駄な外出をしないことが求められいてるのですよ。したがって、あなたのような経済効果も見込めないような外出に対しては、『廃止』という結論にいたします」





と言われるに違いない…、



なんてことを想像していると、ヒゲをそる速度がしだいに鈍くなってくる。



その結果…、





「ああ、今日はヒゲを剃ったから、これでいいや」との結論に至る。







これが怠惰菌である。

その菌が長年のあいだ根源に巣くっている。



つまり、その根を切らなければ怠惰菌は、幹、枝、花、実にまで及び、立ち枯れならばまだよし、トドのようにゴロンと転がっている倒木である。





そんなことはごめんこうむりますると、昨日、その怠惰の根を断ち切らんとの決意を固めたのだ。





つまり、“2010年の初外出”となったしだい。



しかし、行くあてもない。

やむをえず、車で5分ほどの距離にある図書館へ向かった。



借りたい本は決まっている。

新しく図書館に届いた本をチェックし、カウンターで手続きを済ませ、そそくさと家に戻ってきてしまった。

話した言葉は「お願いします」「お世話さまでした」のふた言だけだった。



これを“初外出”などと、大げさに言っていいのか。

せめて神社に詣でるくらいのことをやってもいいのではないか。



と家の者たちは、あきれていているに違いない。





それでも、トコトン怠惰なわたしにとっては一歩前進の記念すべき日なのであった。
2010.01.06 / Top↑
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