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『市報 さど』という冊子が毎月回覧と一緒に届けられるが、面白いと思って読んだことはかつて一度もなかった。



お知らせや、こんなことをやりましたよ、との報告をペラペラとめくり、最後のページにある『戸籍の窓』で生まれたばかりの赤ちゃんの名を確認。



相変わらず面白い名前が多いなぁ、親がマンガアニメ世代だからだろうな、などと感想を抱きつつ、次に下段にある『おくやみ』の欄で亡くなられた方々の名前と年齢を確認して、閉じる。



目に留まるような内容もなく、淡々と読み終える。

それが市報だと思っていた。



ところが、今回の1月号(No.59)は、かなり異質である。



表紙を開くと、すぐに見開きページがあるが、そこに高野市長と竹内市議会議長の2人の顔写真が並び、『新年のごあいさつ』となっている。



新年の抱負などがありきたりに語られているのだろうと思ったが、様子が違う。



写真をみると高野市長は穏やかだが、竹内議長は、いまにも噛みつきそうな表情である。



高野市長は「トキと共に羽ばたく飛躍の年に」と新年の抱負、竹内議長の方は「合併の現実」とのタイトル。



「合併の現実」を一読して、ビックリ。

現市制に対して言葉を荒げて非難しているのだ。

毒をはき出しながら、まさに噛みついているのだった。



これには驚いた。



竹内議長によれば、5年前の佐渡市合併は「大失敗であり、大失政である」とした上で、現状を「最低、最悪の合併結果である」と断じているのだ。



そして、将来については、さらに悲観的な言葉が連なる。



「とどまる所を知らない坂道を転がる如く、どんどん悪化し、5年後には間違いなく夕張市に最も近い状況に追い込まれるであろう」



なんとも不気味な予測をしてみせるのだ。



その上で、合併推進派の中枢にいた人々に訴える。



「合併が佐渡市の発展につながるなどと唱え先導した者達は、この冷徹な現実を突きつけられたことをどう捉えておるのか弁明など聞きたいものだ。頭を丸めて猛省を求める」



これはすごい。

頭を丸めろ、猛省せよ、と吠えているのだ。

こんな激しい文章を人畜無害の市報で読んだことはなかった。



合併について、わたしは反対の意見を持っていた。

組織は小さければ小さいほどよい、と考えていたし、それはいまも変わらない。

組織が大きく肥大すれば動きが鈍くなり、小回りもきかず、住民への行き届いた目配りもできなくなるのは当然。

財政のために住民を切り捨てるのは本末転倒であると思っていた。



そして、組織が大きくなれば腐敗も住民の目に届きにくくなる。



なにより個性的な10の自治体を、ひとつにまとめてしまうことについて、なんて無個性な方向へ向かわせるのだ、といまいましい気持ちでいたのだ。



だから合併に関するアンケートが回ってきた時は「合併反対」の立場をとってきた。



したがって竹内議員の言う「合併を推進した方々の弁明を伺いたい」というのは、ぜひとも実現していただきたいと本気で思っている。



過去をしっかり分析し、反省しないかぎり、未来への糧にもならない。







さらに、この竹内議長の怒りのほこ先は、右ページにおられる高野市長へと向かうのだ。



「佐渡市はただただ衰退の道を一直線に進んでおる。さあ、どうする。一島一市の合併が間違いであり、さらに合併後の政策の間違いが佐渡市をますます衰退に追い込んでおる。」



議長自ら、高野体制では無理だよと『新年のごあいさつ』にて、宣戦布告したようなもの。



一方の高野市長、こんなことをおっしゃられている。



「今年の3月で合併からまる5年、ここで改めて心を引き締め、限られた資源、財源の中で最大限の市民サービス実現に努めてまいります。景況の不安はあるものの、今までに無く明るい展望の中…」



明るい展望とは、トキの放鳥、金銀山の世界遺産の暫定リスト入りなどのことが上げられているが、竹内議長とはまったく異なる現状認識である。







今年の市議会、中央と同様、荒れ模様ぎみ。

これは市民として目が離せない。



だから今回のように、この市報を、市制側の検閲なくして自由な意見を載せて欲しいものである。

それが高野市長の言う「最大限の市民サービス実現」の第一歩ではないか。


2009.01.13 / Top↑
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