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最近、人生訓の書かれたカレンダーが、よく売れているせいか、あちこちで見かける。

有名なのは、相田みつをさんという方の、いわゆる“ヘタウマ”の筆文字による言葉が記されているもので、かなり人気があるようだ。



あまり興味もないので、それらの言葉を覚えていないが、最後に「いいじゃないか、人間だもの」という文句が有名だ。

これを言われると、なんでも許されるような気がしてくる。



 オナラが出ちゃった いいじゃないか 人間だもの



この程度ならいいけれど、同じ過ちを何度も繰り返したりするような輩に「いいじゃないか、人間だもの」という優しさはかえって毒ではないかという気もする。

言葉は優しいけれど、読んだ側に毒がたまっていくような作りのような気がしてならない。

こうした人生訓の怪しさは、深く考えなくとも、人生のなにかがわかったような気になる点にある。



よし、頑張ろうという気にさせてくるのは、もちろん、よいことである。

しかし、「いいじゃないか、人間だもの」と無反省のままで「よし、次、頑張ろう」では根本的なところが抜けてしまっているから、同じ過ち、その繰り返しということになりかねない。



日めくりカレンダーにする意味は、じつはそこにある。

毎日、目先を変えた人生訓に触れることで、前向きに生きていると錯覚する仕掛けになっているのだ。





今日、親類の家で一回忌の法要があった。

近所の方々の念仏が終わった後、ある料理屋へ行ったのだが、そこに面白い人生訓を発見、目を見張った。



誰の作か、わからない。

詠み人知らず、という風情で、厚い天然木の板に墨文字で書かれていた。



「親の恩は金銀のごとく日々感謝せよ」



という言葉で始まる人生訓のタイトルは『福招きの心得』とある。

親の恩を金銀のごとく、というところ、ひどく実利的でわかりやすい表現である。

興味深いところを、メモしてみたので、紹介する。





 災難をも金儲けのねたにする





この一文にはまず吹きだしてしまった。

読み進めると、さらに、面白い。





 阿呆のふりすりゃ病も遠のく



 金銭は借りるな 貸したら利息をとれ



 達者ものは百万両手にする





この作者、誰かはわからないけれど、その洞察力と、表現のストレートさ、ピリリとする毒のこもったユーモア…、相田みつを氏の逆をゆくような人なのだろう。



一回忌の法要なのに、なんだか楽しい気分になってしまったのは、故人のおぼしめしだったのではあるまいか…。




2008.11.06 / Top↑
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