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言わないでいいことをつい言ってしまうことがある。



黙っていれば恥をかくこともなかったのに、つい知ったかぶりをして口に出してしまったために赤っ恥をかいてしまう。



先だって夜の9時頃に20代半ばの若者が「話を聞いて欲しくて」と、突然やってきた。

この年頃の男の悩みなんて、たいがい女のことだろうと思ったから、

「どうした、悪い女にでもつかまったか」

と言ったら、

「はい、そうなんす」と頭をかきながらいうのだった。



早い話、知人の女性からのデートの誘いにノコノコと出かけていったら宗教の勧誘だったというのである。

これはたしかにショックである。

己の下心を見透かされ、利用されての勧誘だから、心の整理がなかなかできない。



その若者は好青年で、休日になると友人と海岸清掃をしたり、捨て猫を見過ごすことができず連れ帰って育てたりするような優しさを持っている。

痩身でかつてはロック音楽をやっていた。

ステージ上ではカッコいいロックミュージシャンである。



ただしステージを降りたら、その華やかさは忽然と消え、まるで病み上がりのようにも見え、

「おい、お前、メシ喰ってるのか」とつい声をかけたくなるような男である。

そういうところが、宗教の勧誘者に目をつけられたのだろう。

「この人、なんて不幸そうな人なのでしょう」と思われたに違いない。



もちろん、彼は宗教の勧誘をはっきりと断ったのだが、

「彼女に失礼だったんじゃないか」とか、

「断って、申し訳ないことをした」とか、

「本当にぼくは間抜けですよね」などとグチャグチャ言っているから、



「大丈夫、相手はお前のようにめげたりしないから心配するな」と言っておいた。



そんなことでめげるような人間ならば、まだマシである。

しかし、話を聞けば「このままでは不幸を呼ぶ」などと脅しともとれるような言葉で勧誘するような連中である。

洗脳の世界にひたりきっていて、人の言葉が通じていないはずである。



だから、彼へのなぐさめのつもりで宗教の勧誘に関してのもっとすごいエピソード保有者の例をあげた。



★「たいへんな美女とドライブの末に…」の某農民音楽家さんのケース。



★「もう帰って下さい」と言わせた猛者・某奇楽庵さんのケース。



★「オッス!」と空手胴着を着たまま大声で挨拶をぶちかまして帰っていただいた某合気道さんのケース。



★「靴下を買わない奴は悪党なのか」と恫喝した某男子のケース。



詳細についてここでは割愛するけれど、これだけの実例を話せば、なんの問題もないことがわかるはずである。

そう思っていたら、彼は言った。



「みなさん、すごいですね。ぼくも記憶に残るエピソードや言葉を残さないけないっすねぇ」



妙な方向へ話が進みそうになったから、

「もういいだろ、あとはお前が話を聞いてやれ」と、息子にバトンタッチをした。

もともと彼は息子の友達なのだ。

1時間ほど談笑してすっかり気分が落ち着いたようだった。



帰り際、彼は正座をして、

「夜分遅くに、どうもありがとうございました」

と、深々と頭をさげて礼を述べた。

そして、そのまま帰ればよかったのに、つい言わないでもいいことまで口にしたのである。



「太蘭さんのブログ、見てます。面白いですね」

と、ヨイショぎみに言うのだった。



「そうか、ありがと」



「とくに、あれ、あれが面白いですね」



「なんだ?」



「かわやなぎっていうんですか、あれがぼくは好きです」



「…」



冗談で言っているのかと思っていたから、じっと顔を見ていたが、本気で言っているようだった。



「お前、本気で言ってるな」



「え? かわやなぎでいいんすよね」



「アホ」と笑いながら言ったら、息子が助け船を出して、



「せんりゅうだよ、川柳って読むんだよ」と教えたら、



「エッ、知らなかった。せんりゅうですか」



彼を救うために、ここは大笑いしてやるしかない。

「ヘタにヨイショしてブログが面白いなどとよけいなこと言わないで、そのまま帰ればよかったのになぁ。しかし、彼女の前で『かわやなぎ』なんて言わないでよかったな。アハハ」



ちなみに彼は、先だっての高校野球で、県大会準優勝した伝統ある高校を卒業しているはずなのだが…。





というわけで、先週の『金曜オーディション』に投稿した「かわやなぎ」が、これである。





 米は毒 相撲は大麻に 汚染され (おせんべい大好き)





まったくひねりのない、ストレートな句ですね。



ただし、ネームの(おせんべい)は、「汚染米」がかかっていますよ。

はい、邪道です。

いちおうエンマリさんに詠んでいただきましたが…。


2008.09.16 / Top↑
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