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先日、NHKの『クローズアップ現代』を見ていたら出版業界が危機に瀕しているという話題で番組が構成されていた。

昔から活字離れと言われてきたし、紙が不足したときも、出版業界は苦境だと指摘され、インターネットの普及で活字は不要になるとまで言われてきた。

だから、またか、と思っていたけれど、今回はちっとばかり様子が違う。



本を買う人間がランキングを参考にして買っているということがわかったからである。

ランキング上位に位置する書籍はますます売れていく傾向にあり、ほどほどに売れる本が激減しているという。

100万部単位で売れる本はあるけれど、数10万部単位でヒットする本がないのだという。



なるほど、それでわかった。

なんで『ホームレス中学生』のような本が売れるのか、不思議な感じだった。

なんでいつまでも『佐賀のがばいばぁちゃん』が売れるのか、わからなかった。

両方ともテレビをちょいと見ていれば中身は想像できるのに、わざわざ新刊本を購入する気持ちがわからなかったけれど、ランキング通りに本を買っている人がいかに多いかということなのである。



わたしは昔からベストセラー本はあまり読まない。

多く出回った本は数ヶ月も経てば必ず古本屋に格安で並ぶのだから、わざわざ高い新刊本を買うこともないと思っていたし、だいいちにみんなが読むような本は読みたくないというヒネた感情もある。

それならばラングセラー本を読んでいたほうがよほどいい。

あるいは、好きな作家のエッセイに書評や他の作家の人となりが書かれいていると、その本やその作家の本を手にしたくなる。

そうやって読書の楽しみが広がっていくのだが…。



考えてみると、最近、なんでもかんでもやたらにランキングである。

レストランの格付けなんてのも、そうなんだろう。

三つ星がつけば、その店はどんどん繁盛するという効果はあるけれど、その店に行きたがる人たちをわたしは信用できない。



同じようにランキング1位だから、という理由ですぐにその本を買います、なんて人も信用できない。

あんた、いままでどんな生き方をしていたんだ? と質問してみたくなる。

みんなが読むから私も読むというのではあまりにも安易だし、怠慢である。

そういう人は「右向け右」といわれれば素直に盲目的に右を向いているのだろうなと思う。

三つ星レストランに予約したら3ヶ月後だといわれたなどと言いふらしたがる人間も同様で、格付けという権威に弱い人なんだろうと想像がつく。



なんでもかんでも順位をつけたがるのは面白くないし、その順位を意識すればするほど、平準化された人々が増えつづけるのだろう。

これもまた偏差値主義の成れの果てということなのだろうか。

ますます不気味な世の中になってきた。
2008.06.09 / Top↑
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