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開高健が短編小説『玉、砕ける』で権力の恐ろしさについてみごとに描いたのは、1970年代のことである。

このころ、中国は悪名高い四人組が権力を握っていた時代で、文化大革命という名のもとに多くの芸術家が虐殺された。

いわば、苦難と恐怖の時期だったが、そこを開高健は巧みに描いた。



さてさて、チベットで何が起こっているのか、詳細はわからない。

わからないけれど歴史をひもとけば、おおよその見当はつく。



20年前、同様の抗議活動が行われ、その時に鎮圧の陣頭指揮に当たったのが現首席の胡錦涛である。

鎮圧といっても生半可ではなく、20万人もの人々が虐殺されたと言われている。

胡錦涛は、その功績が認められての現在の地位。



1949年から中国人民解放軍がチベットに進攻、51年にラサ進駐。

このときには120万人の犠牲者が出ているとされる。



今回の鎮圧で、どのようなことが起きているのか。

真相を知りたいけれど、北京五輪を控え、金儲け主義に入っているメディアの動きが、どうも鈍い。

テレビは中国政府が盛んに流している映像を繰り返し放映しているし、何より中国政府が使用する「暴動」という言葉も、これまた繰り返し使っている。



「暴動」とは、「群集が暴徒となって騒動を起こし、社会の安寧を乱すこと」(大辞泉)である。

しかし、そもそもチベット人からみれば中国共産党の方が「社会を乱している」のではないか。



強権国家の恐ろしさは、黒を白と平然と言ってのけるところである。

都合の悪いことは、なかったことにもできる。

文化の消滅、歴史の書き換え…。



『玉、砕ける』で描かれていることが、いまだに行われていると思うと、慄然とさせられる。
2008.03.18 / Top↑
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