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先週木曜の夜11時、農民音楽家が恐ろしいモノを手にやってきた。

2・7リットルのペットボトルに入ったウイスキーである。

こんな巨大なのは初めてで、見ただけで圧倒された。

ふつうのウイスキーボトルは700ミリリットルだというから、4本弱の量になる。

すでに1本分くらいは空いていたけれど、それでも3本分くらいはある。



「モルトウイスキーが好きだとブログに書いてるから、持ってきました。ガハハハ」

と、じつに豪快である。



彼は米も柿の収穫も終わり、音楽活動に入った。

CD制作も佳境で、5日後には制作会社に音源を納付しなければならぬという。

この日は、わが家にあるごくふつうのCDデッキ、ふつうのアンプ、ふつうのスピーカ

ーを通して音を確かめるのが目的であるから、ウイスキーは付録みたいなものである。

新曲に耳を傾け、質問したり、意見を述べながら、チビチビやる。

そのつもりだった。



ところが、朝、目が覚めてみたら、記憶がない。

メモが残っていたので、何を話し、今後何をしなければならないかということについて

は記憶がよみがえってきたが、あとは模糊として判然としない。

はっきりしているのは、チビリチビリやっていたはずのウイスキーが残り1本分ほどに

なっていたことだけである。



2日後の土曜日、農民音楽家とわたしにとって主治医といってもいい人物のお宅で『今

後の佐渡について』を議題にした会合が開かれた。

付録として農民音楽家の釣ったスズキの造りをつつきながら真稜の純米吟醸酒『至』を、

チビチビやりましょうということであった。



その主治医宅へは農民音楽家の運転する車で向かったが、その道中、

「佐渡にも池袋の大勝軒ラーメンができましたね」

という話題になった。

「麺が300gあるんですよ」と農民音楽家は言う。

「そんなにあるんだ。東京で食べたときに多いなとは思っていたけど、300gとは知らな

かった。あれ、知らない人が大盛りを頼んで現物が目の前に来たときに、ビックリする

顔を見るのも楽しみなんだな」

「大盛りは麺が600gだからね」

「食べたの?」

「ふつう盛りのチャーシュー麺を食べたら、ふつうより2枚チャーシューが多いだけで

300円プラス。つまり、チャーシュー1枚150円なり」

「おや、それはいい値段だな」

「そのかわり、チャーシューが分厚くて、でかいんですよ」

「味は?」

「煮干しがきいていて、スープは美味しかったなぁ」

というような話をしながら主治医宅に向かったのである。



主治医宅ではさまざまな問題点を取り上げながら午前2時半まで話し合った。

2升半ほどの酒が5人の胃袋におさまり、翌朝は二日酔いになることもなく、快調に帰

宅の途についた。



家に帰ってから家人に、「東京でよく食べた大勝軒ってラーメン屋があったろ。あれ、

佐渡にもできたんだってさ」と、報告したら、

「うん、知ってるよ」

と、あまりにもあっさり言われて、拍子抜けした。

「なんで知ってるんだ?」

と、憮然としながら聞いたら、

「金曜の朝、Fさん(農民音楽家)と話していたじゃないの!」

「うそ?」

「麺が300gなんでしょ。チャーシューが1枚150円なんでしょ」

「…」

主治医宅への道中、二人で新鮮な気持ちで会話したのは二度目だったのかと思い、愕然

としたまま、うなだれるしかなかった。



金曜の昼間、ある方からていねいな手紙をいただいていた。

その中の一節である。

「ブログを拝見、大層お酒がお好きな様ですが、健康には充分気をつけて下さいね」

タイミングのよい言葉というのは、ジワリと心にしみてくるものである。
2006.11.13 / Top↑
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