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民宿の桃華園で鬼太鼓の門付けを待っていたら、駐車場にエンジ色のミニバンが滑り込んできた。

宿泊客かな、と思いつつ、横目で見ていたら、スライド式のドアが開いて、さっそうと出てきたのが鬼の衣装をまとったWくんだった。



やがて、鬼がリムジンで乗りつけて門付けする時代が来るのではないか…、なんてことはないか。



この直後に太鼓を積み込んだ軽トラとともににぎやかな一団が到着、なんだかホッとした。





          ※





そういえば、こんな話も聞いた。

例年、仕事が重なって鬼太鼓の門付けの時は、留守にしていたお宅がある。

しかし、今年の祭りは仕事が休みだったので、もてなしの料理を用意し、準備万端ととのえて鬼太鼓組の到着をいまや遅しと待っていた。





ピンポーン。





玄関のチャイムが鳴った。

祭り客か思い、玄関をドアをあけて出てみたら、なんと法被に身をつつんだ鬼太鼓の団員だったという。



なんともほほ笑ましくも礼儀正しい鬼太鼓組である。



酒の勢い、無礼講、荒くれの祭りは、過去のものか…。





          ※





民宿桃華園には平清水の祭りで大活躍のS子ちゃんも祭りの客人としてみえていた。

S子ちゃんは、女性にこんな表現を使用するのははばかられるが、豪放磊落である。

テキパキと動く身のこなし、回転のいいしゃべり、姿なくても居場所のわかる笑い声…。



そのS子ちゃん、桃華園の女将さんに、

「5分で着せてあげるから、着物をきなさいよ」と言われたらしい。



玄関から出てきた和服姿のS子ちゃんを見て、見違えた。

しとやかな大人の女に変身していた。



すかさず、声がかかる。



「歩く時は、小股だぞぉ」



と桃華園の主人が言えば、ついでに、わたしも、声をかける。



「Sちゃん、笑う時は、オホホだよ」



しとやかに歩いていた彼女は、堰を切ったように、



「ギャハハハ」と、豪快に笑った。





          ※





祝い酒を4合ばかりいただいたので、運転はダメよ、と言われ、大慶寺の門前市へ桃華園の車で連行される。





いろいろな店が並んでいる。

知った顔ぶれ、新しい人たち、それぞれ自信の作を販売している。



相川からいらしていた『のらいぬcafe』のコーヒーは函館から取り寄せた豆を使用しているというので楽しみにしていたが、残念ながら、この日はコーヒー豆を販売していなかった。



その隣の隣に、五十嵐さん夫妻がつくられた干し柿と餅を使用した『干し柿・餅のチップ』が販売されていた。

これが、じつにうまい。

干し柿の甘みと、ちょいと塩味がまぶしてあって、酒のつまみにはぴったりである。



「柿は、肝臓の働きをよくしてくれるから、おやつというより酒のつまみにいいですね」

というと、五十嵐さんは、



「その通りなんですよ。佐渡特産の干し柿と米を使ってなにかできないかと考えて完成したのが、これなんですよ」



そう言って説明してくれた。





ふと、隣のブースを見ると、まさにおあつらえむき、とばかりにどぶろくが販売されているではないか。



さっそく一本、購入し、その場で開け、飲んでみる。

これが米で作られたものか、と思うほど、香りがいい。

穀物というよりも果実で作られているのではないかと錯覚させるほどの豊潤な香りが立ち上がってくる。





これは外国人に飲ませなければならぬ、

と、羽茂からきているパン屋のMさん(アメリカ人)、それにベルギーワッフル屋さん(ベルギー人)に、それぞれ注ぎ、どうだ、日本の酒だ、ワインよりうまいだろ、とまるで自分が作ったかのように胸を張った。



「うめぇな、これ」とMさんが言えば、



「なんですか。おいしいですね」と、カタコトの日本語で感想を述べるワッフル屋さん。





羽茂弁ながら日本語堪能なMさんに通訳を願った。

Mさんが、わたしの言葉を待つことなくペラペラと英語で説明してくれる。



「これは、お腹の働きもよくする菌が入ってる」とまでMさんは説明するのだった。



乳酸菌のことを言っているのだと察しがつき、それを受けて、わたしが英語で説明した。





「ジス イズ アダルト ヨーグルト」







そして、全員が日本語で笑った。





     アハハハ…




2010.04.20 / Top↑
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