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思う通りに奇跡というものが起きてくれたら人生はどんなに楽しいことだろう。

奇跡どころか、ブラジルに大惨敗である。

現実ってのは厳しいものだと、現実に生きている者たちに身をもって教えてく

れなくたっていいじゃないか、と叫びたい気分である。

             ※

試合開始が、午前4時。

奇楽庵が、「3時半には行きますから」とメールしてきたので、

「お、奇跡が起きたか?」と、鯛を釣り上げたのかと思って返信したら、

「4時から飲めるか~!(笑) 負けっぷりを見届けるだけっすよ」

と返ってきた。

真鯛はダメだったようである。

これが、現実なんである。

万が一にも、3キロぐらいの真鯛が釣れるかも知れないと思っていたが、やは

り、現実は厳しいのである。

この時点でジーコ・ジャパンに暗く重たい雲がうっすらとたれこめていたよう

である。

             ※

3時50分に目覚ましをセット、11時に寝た。

すると、どうだろう、午前1時半に携帯がコールする。

見ると、遠く網走に住む酒飲み仲間のYさんが電話をかけてきている。

「どうせ、酔っぱらっているんだろ」と無視していたら、切れた。

ホッとして眠りに入ろうと思ったら、今度は家の電話がコールする。

これは無視するわけにはいかない。

Yさんではなく、他からの緊急の電話だったら、と判断し、受話器を耳にあて

たら、

「なにしてんのよ、起きれ」

と、やっぱり酒を飲んでいるYさんの声である。

「起きれって、あんた、いまごろ、なによ」

「なんもだ、べつになんもない」

といって、ご機嫌の酔っ払いと深夜、世間話をするハメにおちいった。

「俺もさ、2月に孫が生まれたさ…。だからどうしたって話だけどよ…。お前

さ、鯛食ってんの? いいな。俺もさ、お前のブログ読んでるんだぞ。よし、

待ってれ、いま、マスターに代わるから」

マスターとは高校時代から世話になっているバーの店主だけれども、話がなん

だかよくわからないうちにマスターがでる。

「網走に来ないのかい」

「行きたいんだけどね…」

「いつでも大丈夫だよ、俺の息子がさ、刑務官になったから」

「刑務官って、刑務所で囚人を監視している人かい?」

「そうさ、だからいつ来ても大丈夫だ。心配ないから」

こちらも酔っているようである。

「じゃ、Yに代わるわ」

といったところで、わたしは話が長くなる恐れを抱き、電話をブチッと切った。

再び明かりを消して、ブラジル戦にそなえる。

             ※

しばらくして、また目が覚めた。

今度は、猫が騒々しく動き回っている。

なにか異変でもあったのかと明かりを灯すと、2時半である。

モン・チェという名の若い猫が、獲物を追っているのが見えた。

眼を凝視して、ギョッとした。

大きなムカデだった。

一瞬にして目が覚め、火バサミを取りに起き上がる。

ムカデをはさんで捕獲し、外へ捨てた。

「モン・チェ、ありがとう」

といって床に入るが、眠れるわけがない。

体調万全でブラジル戦を見ようと思ったけれど、睡眠不足のまま突入の気配。

             ※

試合開始前にコーヒーをたんまりとポットにいれる。

奇楽庵、眠りこけているのか、姿なし。

日本、先制点をあげる。

すかさず、奇楽庵にメールを打つ。

「寝てる場合でないぞ。ニッポン、ゴ~~~~ル!」

と送ったが、返事はない。

前半ロスタイム、このまま前半が終わってくれればいけるかも…、と奇跡を期

待していたら、現実がムクムクと立ちあがってきた。

なんと不調のロナウドがドンピシャのヘッディングで同点。

その直後だった。

「負けっぷり」を見るために寝ぼけ眼の奇楽庵がやってきたのだった。

暗雲が、本格的にたれこめてきた…。

             ※

試合終了直後、ジーコのインタビューを、すっかり目の覚めた奇楽庵が同時通

訳してくれた。

「日本がブラジルに勝つなんて、100年早いって言ってますよ」

「そうか、そうだよな…」

意訳であろと、誤訳であろうと、正す気もない。

だいいち二人ともポルトガル語はおろか、英語も、ドイツ語もチンプンカンプ

ンで外国人に声をかけられれば、逃げ出すか、相手が日本語がわからないと踏

んだら、「バカ野郎、日本語を話せ。ここをどこだと思ってるんだ!」とニコ

ニコしながら怒るクチである。

だいたいインタビューの内容なんか、われわれ、ド素人にはどうでもいいこと

である。

             ※

そうはいっても、やはり反省会は、欠かせない。

「どうします? これからのワールドカップは」

「チェ・ジウを応援せんとならんべ」

「韓国応援しますか」

「キムチと、韓国焼酎だな」

こうして日本酒2合とワイン2本半が、空いた。

奇楽庵は足を確保して仕事に向かったが、仕事にならないだろうなと同情しな

がら、深い眠りにおちた。
2006.06.25 / Top↑
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