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「人が文化的な生活を営む上で、先進技術に裏打ちされた最終処分場は、環境

のために絶対必要な施設だと考えます」



という意見を昨日のコメントとしていただいた。



おそらく多くの人が、このような意見に支配され、日本全国に次々と処理施設

やら処分場が造られているに違いない。



現在において最先端技術でゴミを処理する施設として注目されているのが「溶

融」という技術である。

1300度から1800度という高熱でゴミを焼却することで猛毒であるダイオキシン

を減らすというものだ。

燃えた後の残りかす(スラグ)も5分の1程度に減るというから、ゴミ処理に

は夢のような技術と思われるが…。



この技術は佐渡にもすでに取り入れられている。

両津の「メルティングセンター佐渡」が、それである。



しかし、この最先端技術も、さまざまな問題点が指摘され、日本全国で住民に

よる反対運動が展開されている。

検索サイトで「溶融」、「問題」とキーワードを入れてみると各地で展開され

ている溶融炉導入に反対する人々の声や、研究成果が出てくる。



それをおおざっぱにまとめて言ってしまえば、こういうことだ。

ダイオキシンは激減するが、そのかわりに「ニトロアレン」という発ガン性物

質を多く排出する、というのだ。

さらに、残りかすであるスラグや空中に飛散している気体には有害な重金属が

含まれている。

維持管理費用がばか高い、などなど…。



佐渡に導入されている溶融炉に関して、メーカーは、自らのホームページで、

こう自負している。



「処理後の溶融スラグは安定した固体となり、路盤材、アスファルト骨材、ブ

ロックなどに再利用できるため、当社の「テルミット式両面灰溶融炉」は、ま

さに廃棄物で廃棄物を制する画期的な資源回収装置です」



ところが、佐渡市では、この2月に、こんな公募を出している。



「佐渡市灰溶融固形化施設(メルティングセンター佐渡)は、竣工後5年を経過

しているが、水冷し生成される溶融スラグはその形状及び硬度が無く、当初計

画していた舗装工事路盤材には、現在のところ使用できない状況である。」



として、新たな工事を行うために、業者を公募しているのである。



これが最先端としている技術の実態である。



しかも、この溶融炉という先端技術は、非常に高価なものである。

100億円もするプラントがあるほどである。

ゴミ処理メーカーにとって、大儲けできる仕事である。



メンテナンスも大変で、維持管理費は、ばく大な金額になる。



だいいち、高温を維持するために炉の温度を下げてはならないから、燃やし続

けなければならず、その費用は甚大である。

そして、燃やし続けるにはゴミを減らしてはならない。

どんどんゴミを出して下さい、というのが、この最先端の技術とされるものの

特徴である。



このバカバカしい大矛盾に気がつかねばならない。



すでに佐渡で、この矛盾に陥っている。



佐渡には一般廃棄物処理場が3ヶ所ある。

佐和田にある佐渡クリーンセンター、両津クリーンセンター、そして小木の南

佐渡クリーンセンターである。



しかし、ゴミの全体量が減っているために南佐渡クリーンセンターを廃止して

はどうか、という意見が市議会議員から出されているのだ。

ゴミの量が減っているというのは喜ばしいことだが、問題は他にある。



たとえば、佐渡クリーンセンターでは24時間操業が謳い文句だったが、それは、

800度以上の高温でゴミを焼却しつづけることでダイオキシンを燃焼させてしま

うという技術である。

ところが、ゴミの量が減っているために週に2日、炉を停止している。

停止するから当然温度が下がり、ダイオキシンが排出されてしまう。

黒い煙が煙突から出ている時、ダイオキシンが佐和田の町に降りそそいでいるこ

とになる。



こうした事実を知った上でゴミ問題を考えなければならないのではないか。

しかも、造るだけ造っておいて、ゴミの量が減ったから廃止すべきだというのは、

あまりにも無計画である。



施設を造る前に、ゴミを減らす政策を打ち出しておかないから、こういう無駄な

結果を招くのだ。



最先端の技術といわれるものを過信してはならない。
2006.04.17 / Top↑
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