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納屋につくられていたツバメの巣でヒナがかえった。

今季2度目の孵化だ。

親がエサをくわえて戻ってくると、柔らかい羽毛に覆われたくちばしの黄色いヒナたちが、

けたたましく叫ぶように鳴く。

その騒々しさに人間だけではなく、猫たちも気づく。

巣の下に猫がしのび寄る。

危険を察知した親ツバメが、ありったけの鳴き声をあげながら急降下して威嚇しにかかる。

自分の命も投げ出さんばかりに接近してのツバメ返し。

わが子を狙う外敵を追い払おうとしてるのだ。

その姿は、けなげで、神々しくさえ見える。

子を守ろうとする親の本能の力は偉大である。



越前工務店と県、市の行政側は、その自然の営みの底力をみくびっていたようである。

自分たちの思惑通りに施設を建設し、操業へ向けて突っ走ろうという矢先の昨年の今ごろ、

真光寺地区に住まう女性Mさんがたったひとりで立ち上がった。

昨年4月から二宮小学校に通い始めたひとり息子を守るために…。

産廃搬入路として指定された天王線は、その息子の通学路だったのだ。

しかも、業者は4メートル平均でしかない天王線の道幅を5メートルと事前協議書に虚偽

記載。

天王線を管理する旧佐和田町の中川修町長は、「何の異議もありません」と県に回答し、

施設建設をすんなり認めた。

歩道もなければセンターラインもない、幅員4メートルの農道を産廃の搬出入路として大

型ダンプを走らせようとしていたのである。

その横を子供たちに1時間から1時間半かけて徒歩で通学させても「何の異議もありませ

ん」と中川修町長(当時)は答えたのだ。

こうして真光寺子供会が「ヒナたちの命」を守るために真光寺ルートの絶対阻止に立ち上

がったのである。

業者・行政に対して親たちが命がけで阻止しようとするのは、ごく自然の行為である。

おかげで、この産廃処理施設は完全に宙に浮いているのだ。



ところが、最近、産廃処理施設への搬出入路をめぐって妙な動きが裏側で展開されている

ことがわかった。

金北山神社の砂利敷きの参道を拡幅する工事が行われようとしているのだ。

このことは、KIRAKUANさんが、「悲憤慷慨の記・補助録」において、すでにレポート

している。(ここをクリックして、ぜひお読み下さい)



地図をご覧になればおわかりのように赤で示された道が拡幅されると真光寺ルートは1軒

の民家の前も通らずに産廃処理施設へ入ることが可能になり、産廃の搬出入路のメインコ

ースになる可能性がかなり高くなる。

当然、子供たちの命を守ろうとしている真光寺子供会は、

「通学路である天王線をそのままにして参道を拡幅し、産廃の搬出入のメインルートにさ

れたのでは子供の命が守れない」と、拡幅工事に反対の態度を強く示しているのだ。



この拡幅工事は「県営中山間地域総合整備事業」の「大佐渡山麓2期地区の真光寺集落道

『二宮263号線』改良工事」で、2000万円の予算が計上されている。

今年度が期限になっているのだ。

もっとも着工されない場合でも、その予算は来年度、島内の他の事業にまわされるという。

本来7月15日が、その期限だった。

しかし、複数の地権者の中のたったひとりの承諾が得られない。

そのために佐渡市佐和田支所産業課の金田課長は、新潟県佐渡農地事務所にさまざまな理

由を述べて、期限を引きのばしているのだ。



まず、そのたったひとりの地権者の拡幅工事反対の理由である。

仮にFさんとしよう。

真光寺に住まうFさんは、農業を営んでいて、もともと環境破壊の恐れのある産廃処理施

設建設には反対であった。

しかもFさんには、小学校2年生の子がいるのだ。

先のMさんのひとり息子と同じ学年で、やはり天王線を通学路にしている。

印鑑を押さない理由は、これだけで十分だろう。

しかし、7月に入ってから毎日のように金田課長ばかりか、真光寺を地盤としている金光

市会議員、さらに建設会社の役員らが説得のために“Fさん詣”に参上する。

Fさんの主張は一貫している。

「参道を産廃ルートにしないと確約できるのなら、判を押してやる」

すると金田課長は、KIRAKUANさんがすでに書いているように、

「西二宮のYさんが落ちそうだ。そちらがメインのコースになるから、心配ない」

と答えているのだ。

同じことを県の農地事務所にも伝え、それを理由に期限を引き延ばしにかかっているが、

これは“でまかせ”にすぎないのだ。

7月23日、西二宮のYさんのところに佐渡市環境保健課の大川課長、清水課長補佐、そし

て清水佐和田支所長の3名が訪ねてきて、

「現道を搬出入に使わせて欲しい」と懇願した。

しかし、Yさんは、

「オレの目の黒いうちは、ぜったいに認めない」

と頑なに拒絶しているのだ。

当然である。

現道とは、西二宮の“9尺道”のことである。

写真を見れば一目瞭然、こんな道を産廃の搬出入路に使わせろ、と言うのだから、お話にならない。

佐渡市も佐渡市である。

なんの権限があって、いち民間会社に過ぎない越前工務店の代理人のような行動をとるのか。

そして、佐和田支所の金田産業課長のように、「Yさんが落ちそうだ」とデマを流しながら

県農地事務所に期限を引き延ばしにかかり、Fさんの承諾を得ようとする。

大川課長が「Yさんが落ちそうだ」と金田課長に報告しているのだろうか?

いずれにしても、こうしたやり方をするから佐渡市は、ますます信頼を失っていくのである。



話を参道拡幅に戻す。

この参道拡幅の補助事業を推進してきたのは、真光寺の金北山神社を管理している佐渡市議

会の金光議員である。

彼が中心となって5年前から着々と進めてきた事業であるという。

5年前というから、この産廃処理施設とは無関係に進められていたことになるのだが…。

しかし、事情をよく知る地元のある人物は、こう謎解きをする。

「西二宮が産廃の搬出入ルートを断った時点で金光議員が越前工務店に、ルートは真光寺を

使えばいい、と言っていたはずだ。その証拠に昨年6月、参道拡幅事業の内容を変更してい

る。参道から産廃施設に向かう大型車が通りやすいような道筋に変えているんだ。誰が見て

も、あの道は産廃ルートだよ」

じつは、金光議員は産廃処理施設建設にも積極的に活動してきた。

いちばん最初に西二宮地区に産廃処理施設建設の話を持ち込んだのも、金光議員である。

当時の区長を金光議員が直接訪ねて、「協力してくれ」と依頼したのである。

このことは西二宮地区ではだれ一人知らぬ者はない。

にもかかわらず、金光議員は私には、こう説明した。

「当時の西二宮の区長から相談はあった。産廃処理施設の計画が持ち上がっているが協力し

て欲しいと言うんだ。ところが、その区長が3日後に西二宮の総会で採決をとった時に反対

に回ったというんだ。こっちに協力してくれと頼んでおいて、反対とはどういうことなんだ」

と、まるで逆のことを平然と言うのだった。



参道拡幅事業で佐和田支所の金田産業課長を動かしているのも、この金光議員である、と誰

しもが見ている。

交渉にもならない交渉のために日参してくる金田課長に、ほとほとうんざりしたFさんは、

Mさんとともに「参道拡幅に反対する署名名簿」を持って新穂にある県農地事務所を訪ねた。

そこで農地事務所の担当4名が、

「え? Yさんの承諾をまもなく得られるから、8月5日まで待って欲しいと佐和田支所の

産業課から連絡が入っていますが、そうですか、ぜんぜん、ダメなんですか。それは、話が

違いますね」

と、眼をパチクリとしばたたくばかりだった。

「わかりました。我々も8月5日を最終期限と考えています」と明言した。



さて、まもなく、その最終期限がやってくる。

これに関連しているのかどうか、西二宮地区では緊急役員会が8月6日に招集されている。

奇妙なことに、そこに佐渡市の環境保健課ばかりか、産廃問題には関係ないはずの佐和田支

所の金田産業課長も出席するという話が伝わっている。

いったい、何を画策しているのか。



今年はことさらに熱い夏である。

ツバメのヒナたちも順調に巣立ちできるだろうか…。
2005.08.03 / Top↑
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