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今日の新潟日報佐渡版に次のような見出しの記事が掲載された。

●二宮・産廃施設問題

●メーンルート 西二宮外して

●住民、市に申し入れ

記事は簡潔に要領よくまとめられているが、じつはY記者は昨日、住民が『申入

書』を大竹助役や大川環境保健課長らに手渡す際、応接室から締め出されたので

ある。

わたしの知り限り、今回の問題で新聞記者が同席できなかったのは初めてのこと

ではあるまいか。

記者の入室を拒絶したとなると、まるで密談したかのような印象を受けるが、西

二宮集落住民にはなにひとつ隠すことはない。

むしろ会話のすべてを新聞記者に聞いていただきたいほどだが、西二宮住民の申

し入れは佐渡市側にとってあまり都合の良いことではなかったらしい。



西二宮集落は、これまで口頭による陳情は何度も行ってきた。

しかし、口頭での陳情は旧佐和田町時代から一切、無視されてきたから、ついに

書面で訴えるという手段に出たのである。

昨年1年間、ルート問題で、大もめにもめてきたが、西二宮の言い分を聞いてく

れるどころか、佐渡市の担当者は、「前向きに考えてくれませんか」と言うだけ

である。

「前向きってのは業者や佐渡市にとって前向きだけれども、西二宮にとってはぜ

んぶ、後ろ向きじゃないか」という抗議の声が上がっても、

「そこは、ひとつ前向きに考えていただいて」というだけなのである。

そればかりではない。

非公式ではあるけれど、

「もし、仮に佐渡市の提案を蹴ったらどうなりますか?」と質問すると、

「今後、西二宮の言うことは聞けないということになるでしょう」

と、暗に脅しともとれる言い方で「前向き」を迫ってくるのである。

その結果として、ルート問題では「3ルート平等」という西二宮の主張は、多数

の戸数を抱える真光寺、山田の声に押されて「西二宮5割」まで譲歩。

しかし、それでも不足だと、包囲網を形成され、「西二宮6割」まで譲歩を余儀

なくされた。

ところが、1月26日の佐渡市主催の説明会において、

「西二宮は7割認めろ」ときたのだ。

そればかりか、学童の通学時間は、西二宮集落のど真ん中を通るコースを使用さ

せよ、という声が上がるに及んで、西二宮住民は、ついに忍耐の限界をこえたの

である。

「いったい、なんで西二宮がメインになるんだ?」

この素朴な質問を佐渡市にぶつけることにしたのである。

これまで説明会の席で何度も同じ質問をしてきたが、明快な回答は得られなかっ

たから、書面において正式に質問することとしたのである。

以下、その『申入書』である。



------------------



                           平成18年2月3日



 佐渡市長

  高野 宏一郎 様



                   西二宮集落 区 長 本間 武男

                         立会人 本間 哲夫

                         立会人 本間 正吉

                         立会人 山本 茂夫

                         立会人 本間 英成



             申  入  書



 市民の暮らしと佐渡市の発展のため、日夜のご尽力に心から敬意を表します。

 佐渡市真光寺越野1722番地1地内に越前工務店(株)が建設した一般・産業廃

棄物中間処理施設の問題について、これまでの経緯を顧みながら率直な意見を述

べ、申入書を提出いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

 西二宮地区住民は平成13年に施設建設の計画が持ち込まれた段階から3度にわ

たる採決を実施しました。いずれも住民の圧倒的多数の反対をもって施設建設に

反対を決議し、その意思を一貫して表明してきました。

 しかし、平成15年9月19日、越前工務店(株)が西二宮住民に何の通知もせず

に施設建設予定地における森林伐採の許可届け出を佐和田町(当時)に提出して

事態が急変しました。西二宮地区役員は、すぐに佐和田町の担当課長に陳情しま

したが、「書類が整っていれば認めざるを得ない」とあしらわれ、門前払い同然

の扱いを受けたのです。実際、旧佐和田町は西二宮住民の「施設建設に絶対反対

の決議」を無視して、平成15年10月15日に伐採を許可しました。

 越前工務店(株)が提出した『伐採及び伐採後の造林届け書』の「伐採跡地の

用途」欄には「産業廃棄物処理業の施設敷地」と明記されています。つまり、旧

佐和田町は平成15年10月15日の時点で真光寺越野1722番地1地内に産業廃棄物処

理施設の建設を認めていたことになります。これはいったい、どういうことなの

でしょう。

 越前工務店(株)が新潟県に「産業廃棄物処理施設の設置等に関する事前協議

書」を提出するおよそ2ヶ月も前に旧佐和田町が施設建設を認めてしまったこと

は極めて奇怪なことであり、現在、越前工務店(株)の一般・産業廃棄物中間処

理施設に関わる混乱の原点が、ここにあるのは明らかで、旧佐和田町の責任は重

大であるとわたしたちは考えています。

 さらに西二宮地区住民を翻弄させたのが、平成15年10月22日に西二宮地区集落

センターで開かれた説明会でした。出席した新潟県佐渡振興局健康福祉環境部環

境センターの鈴木センター長は、次のように説明したのです。

「越前工務店が行おうとしている事業には、地域のみなさんの同意までは要求し

ていません。住民の理解が得られなくても、われわれは手続き上は進めていきま

す」

 旧佐和田町は施設建設予定地の森林伐採を許可し、かたや新潟県は反対する住

民の意思を無視してでも手続きを行うと宣告したのです。

 そればかりか、越前工務店(株)の社長は産廃の搬出入路について「地籍図に

よると、舗装されていない部分でも幅員3m以上あるので通ることはできる」と発

言して、西二宮集落内の大型車両の通行を示唆していました。



 こうした住民の意思がまったく反映されない行政のあり方、事業者の強引なや

り方に対して、わたしたち西二宮住民は大きな疑念とともに強い怒りと憤りを現

在においてもぬぐいきれないでいます。

 結果として西二宮地区住民は自らの集落での安全な暮らしを守るためにいくつ

かの条件を出した上で越前工務店(株)と同意書を交わさざるを得ない状況に追

い込まれたのです。

 ここで同意書におけるすべての条件を記すことは省略させていただきますが、

西二宮地区住民にとって重要項目である次の2点をあげておきます。



・施設建設に関する車両、営業開始後の搬入、搬出車両は、北線進入を最優先使

用すること。

・他の地区からの批難・苦情・賠償の問題が生じても西二宮としては責任のない

ものとし、越前工務店(株)が解決すること。



 この条件で西二宮地区区長と越前工務店(株)との間で平成15年11月26日に同

意書が締結され、その書類は同年12月12日付けで提出されている事前協議書に添

付されている通りです。

 その事前協議書に対して新潟県から意見照会を求められた旧佐和田町は、平成

16年1月13日付けで「何の異議もありません」と回答、これによって越前工務店

(株)の産廃中間処理施設の建設が現実のものとなったのです。

 

 以上のような経緯をご理解いただいた上で、現在の状況について意見を申し上

げます。

 平成16年秋より今日まで佐渡市と関係集落(真光寺、西二宮、山田)や関係団

体との間で廃棄物の搬出入ルート問題について多大な時間と労力を費やして話し

合いが持たれてきました。その結果、西二宮集落に対して搬出入のメインルート

として認めよ、と佐渡市に強く要請され続けています。西二宮集落ではそのつど

臨時総会や役員会を招集してきましたが、住民からは「なぜ西二宮がメインルー

トとなるのか、納得できない」という強い怒りの声が上がっています。

 それにもかかわらず、公平を旨とするはずの佐渡市が真光寺、山田両地区の絶

対的多数の声を代弁するかのように少人数の集落である西二宮にきわめて不公平

な配分を強要してルート問題の解決をはかろうとしているようですが、そのこと

について強く抗議し、以下のような申し入れを行うこととします。西二宮住民が

納得できる回答をいただけるよう、よろしくお願い致します。



1 西二宮集落は平成10年8月の「8・4水害」において14ヶ所で地滑りが発生

しました。その際に新築家屋1軒を含む3軒の住宅に関わる甚大な被害をこうむ

りました(別紙資料参照)。西二宮集落の地形は牛の背のようになっており、中

央を通る二宮幹線14号の東側西側ともに急斜面で、今後も予断を許さないことか

ら平成10年の「8・4水害」以降、西二宮集落全体は地滑り地帯として指定され

ました。住民は自分の敷地にある樹木を1本伐採するのにも新潟県の許可を必要

としていますが、そうした現状を無視して廃棄物を積載した重量車両通行のメイ

ンルートと定めることは極めて危険な行為と言わざるを得ません。大きな危険を

住民に強いてまで、なぜ西二宮地区を産廃搬出入のメインルートとするのでしょ

うか。万が一、地滑り事故が発生し、住民の生命、財産が奪われた場合、佐渡市

はどのように責任をとられるのか、お伺いします。生命の危険にさらされる住民

の納得のいく説明を求めます。



2 越前工務店(株)が平成15年12月12日付けで新潟県佐渡保健所長あてに提出

した事前協議書には「真光寺ルート」が明記されています。さらに西二宮集落と

越前工務店(株)が交わした同意書には、北線進入路を最優先使用する旨の条件

が、その事前協議書に添付されています。それに対して当時の佐和田町は「なん

の異議もありません」と県に回答して、施設建設を認めた経緯があります。それ

にもかかわらず、なぜ西二宮集落を廃棄物の搬出入のメインルートに指定される

のか、理解することができません。佐渡市は、西二宮住民が断腸の思いで交わし

た同意書に対してどのように考えているのか、その見解を求めます。



3 真光寺、山田の2集落は、工事車両が通行するまで産業廃棄物中間処理施設

が建設されていることを知らされていなかった、という理由で西二宮集落を廃棄

物運搬のメインルートにすべきだとしています。しかし、少なくとも当時の佐和

田町は施設建設を認め、承知していたのですから、そのような理由で西二宮地区

を搬出入のメインルートにしようというのは到底納得できるものではありません。

しかも、真光寺、山田の両地区には当時、佐和田町議会議員(佐渡市議会議員と

して現職)がおられ、施設建設をまったく知らなかったというのは腑に落ちませ

ん。むしろ責任は真光寺や山田の両集落に対しての説明責任を果たさなかった越

前工務店(株)や、その指導を怠った旧佐和田町、あるいは町議会議員という公

職の立場にある人間の怠慢であるのは明らかです。そうした責任をすべて西二宮

集落に転嫁するやり方に西二宮住民は憤りを禁じえません。佐渡市は西二宮地区

をメインルートにするとの方針を示してきましたが、その明確な理由をわたした

ちに理解できるよう回答を求めます。



4 平成17年11月24日の佐渡市主催の説明会では、佐渡市は「事業者は当面は主

に4トン以下の運搬車両を使用するとしており、事業者に対しては主に西二宮地

区の現道を利用するよう指導する。」と発表しましたが、この「当面」とは具体

的にいつまでのことなのでしょうか。事業者の思惑だけで決まるのか、それとも

佐渡市に何らかの目論見があって期限が決められるのか、明らかにしていただき

たいと切望します。



5 二宮幹線14号の現道には、私有地が一部存在することが判明しております。

新潟県の見解では私有地がある場合には所有者の承諾を得なければならない、と

しています。その承諾を得る前に佐渡市は「事業者に対しては主に西二宮地区の

現道を利用するよう指導する」との方針を示していますが、これは地権者個人の

権利を蹂躙した行為と言わざるを得ません。仮に地権者の承諾が得られない場合、

佐渡市はどのような方策をお持ちなのか、お尋ねします。方針の撤回をふくめ、

佐渡市の具体的な見解を求めます。



 以上、佐渡市の誠意ある回答を、よろしくお願い申し上げます。

 ご多忙とは存じますが、西二宮住民も切迫された状況に置かれていますので、

勝手ながら平成18年2月13日(月)までに回答いただけますようご配慮いただき

たく存じます。





[資料] 平成10年「8・4水害」、およびそれ以降の西二宮地区被害状況



  (被害者氏名) (被害状況)

   ・HM    新築住宅全壊

   ・HM    住宅西側、地滑り、土着

   ・YS    住宅北側、地滑り、土着

   ・KM    畑、地滑り

   ・HS    土蔵東側、地滑り

   ・HS    納屋西側、地滑り

   ・WS    竹林、地滑り(現在工事中)

   ・KY    杉林、地滑り

   ・KY    住宅東側、地滑り

   ・HH    住宅東側、地滑り

   ・ST    観音蔵東側、地滑り

   ・HT    農地(越野)、地滑り

   ・TS    畑西側斜面、地滑り

   ・HT    住宅北側、調査中



 ※佐渡市に提出した申入書には、実名が記されていますが、

 ブログでは伏せることにします。

 たまたま同じイニシャルがいくつか並んでいますが、

 すべて別々の氏名14人の方々です。


2006.02.04 / Top↑
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