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一昨日の12月21日、佐渡市主催で説明会が開かれた。

3時間にも及ぶ話し合いだったが、予想通り進展はなかった。

しかし、ここのところ奇妙な論理が横行しはじめているのが、ひどく気になる。

西二宮ルートは民家1軒の横を通るだけであり(実際は違うが)、東山田ルー

トは36軒の民家の脇を通るのだから、当然、西二宮ルートを産廃の搬出入ルー

トにすべきだ、という主張である。

36対1…。

民主主義の数の論理から言えば正しいのだろう。

しかし、民主主義の最大の欠点である“少数切り捨て”を利用して解決を図ろ

うとすれば本当の意味での解決は見いだすことはできない。

それどころか集落間同士に大きな禍根を残すことになる。



この“少数派切り捨て”の論理の危険性は、原発問題に置き換えればわかりや

すい。

電力の大消費地は、東京である。

その東京の電力をまかなうために、なぜ、柏崎に原発をつくったのか?

東京につくればよい話である。

この原発問題については東山田地区の区長も、

「1キロ電力を送電するための工事に1億円もかけて、なぜ東京から300キロも

離れた柏崎に原発をつくったのか。産廃施設だってなにも、こんな山の中に建

設しなくてもいいじゃないか」と主張していた。

その通りである。

このことは沖縄に集中している在米軍基地問題も根は同じである。

迷惑施設はつねに少数派に押し付けようとする力が生まれるのである。

それが、この二宮産廃施設問題でも大きな流れとなってきている。

“36対1”を声高に叫ぶ住民たちの大合唱により、西二宮地区をメインルート

にせよ、という論が展開されているのだ。

佐渡市環境保健課の大川課長までが西二宮地区の役員たちを説得するために、

「他の集落から36対1という声が上がっているんです」

と言うに及んで公平を資するべき行政マンとしての資質を疑った。

36軒を救うために1軒が犠牲になるべきだ、と平然と主張しているのである。

民主主義というのは耳ざわりはよいけれど、少数を斬り捨てるという残酷性を

秘めていることを忘れてはならない。



36軒の人々がいっさいのゴミを出さないというのなら、その論もいいだろう。

西二宮住民も、西二宮のゴミだけを処理するというのなら、納得もする。

しかし、そうではない。

自分たちもゴミは出すのだ。

なぜ36軒分のゴミを運ぶために西二宮が犠牲にならなければならないのか。

もちろん、東山田地区にかぎった話ではない。

佐渡全体のゴミを運ぶために、なぜ1軒を犠牲にしてもよいのか。.

これを多数のおごりといい、不公平というのである。

これで話が通るのなら、行政など不要である。



と、少数派に属するわたしが主張すると、次にこういう意見が出てくるのは、

世の常というものだろう。

「必要な施設なのだから、誰かが犠牲になるのはやむを得ない」

そうやって、無駄な施設をどんどんつくっては、佐渡という豊かな島を破壊し

つづけるのである。

じつに、おめでたい話である。

産業廃棄物中間処理処理施設など、佐渡には必要ないということは、すでに当

ブログ「数字は嘘をつけない」で述べたはずである。

県の資料をひいてみる。

これは住民側の「申入書」に対しての新潟県佐渡保健所長からの「回答」であ

る。



●佐渡島内の産業廃棄物排出量

 平成10年度における状況は、次のとおりです。

 ・がれき類 46000トン

 ・汚泥   10000トン

 ・木くず   7000トン

 ・金属くず  2000トン

 ・その他   2000トン

 ・計    690000トン

    (いずれも年間の数字)

●産業廃棄物の中間処理施設

 ・汚泥脱水機 11基 4060トン(1日の処理能力)

 ・がれき類破砕機 10基 10100トン(1日の処理能力)

 ・木くず破砕機 6基 720トン(1日の処理能力)



年間の排出量と、1日で処理できる能力を対比させて計算すればすぐにわかる

はずである。

がれき類は、5日もあれば処理できるし、木くず類だって10日もあれば終わっ

てしまう量である。

これでも新たに産廃の中間処理施設が必要だと、何を根拠にして言っているの

だろうか。



そもそも必要のない施設なのだから、自分の集落の道は産廃ルートにはさせな

い、と主張していればよいのである。

そして、ごり押し、詐欺まがいに施設建設を推進し、混迷の原因を作った行政

がいまだに「説明の必要はない」と言い続けている態度にこそ、怒りをぶつけ

ることである。

にもかかわらず行政の思惑にのっかって“36対1”の理屈を声高に叫んで少数

集落を責め立て、「自分のところさえ通らなければいい」とばかりに協定を結

んで操業を認めようという姿は醜悪にさえ見える。

恥ずかしい話である。
2005.12.23 / Top↑
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