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新潟日報が11月9日付けの佐渡版で久しぶりに二宮地区の産廃処理施設問題を

取り上げているので、その感想を述べたい。



●運搬ルート設定が混迷

●住民、市提案を拒否 業者からの寄付も返還へ



2本の大見出し。

そして、8段組の記事には処理施設の写真と搬出入ルートとされる道路を示し

た図版まで掲載されている。

これまでの扱いとは大違いである。

内容も、はるかに上等になっている。

皮肉を込めていわせてもらうが、これは快挙である。

何が? と思われるだろうが、西二宮集落の区長のコメントが入っているのだ。

新潟日報が住民側を取材し、実名でコメントを紹介するのは、これが初めての

ことなのである。



いったい、新潟日報の何がどう変わったのか?

記者の異動があったようである。

それまでのS記者は転勤になり、後任のY記者が、今回の『しおかぜ 街角リ

ポート』をまとめたようである。



さて、内容である。

混迷の経緯をざっと書いている。

担当になってわずかな期間でしかないはずのY記者が、限られた字数内でよく

まとめたものだと、まずは感心する。

しかし、難がないではない。

問題点の抽出が弱く、甘いのだ。

たとえば、Y記者は、こう書いている。

  

 2004年に建物の工事が始まったが、県の指導要綱では同施設は周辺住民への

 説明が不必要のため、廃棄物の運搬ルートとなった真光寺集落への事前説明

 はなかった。

 このため「なぜ説明がないのか」「小学校の通学路でもあり危険」と同集落

 の住民側が反発。さらにリスク分散の目的で市から東山田ルートも提示され、

 一気に問題化した。



ここに重大な問題点がひそんでいるのだが、文字数の制限があるためか、Y記

者は、それを指摘せずに流してしまっている。

「県の指導要綱では同施設は周辺住民への説明が不必要のため」という箇所で

ある。

本当に説明の必要はないのかどうか、県の指導要綱を取りだして、確認して欲

しい。



県の指導要綱の第3条には、(事業者等の責務)の条項があるが、その4項に

は、次のように明記されているはずである。

「事業者などは、産業廃棄物処理施設の設置等に当たっては、事前に関係市町

村及び地域住民等に計画の概要を説明し、その理解を得るよう努めなければな

らない。」

この条文を、どのように解釈したら「県の指導要綱では同施設は周辺住民への

説明が不必要のため」となるのか、

そこをY記者に追及して欲しいのである。

さらに、第6条(立地等に関する基準)でも、説明会開催の必要性は、はっき

りと記されている。

「事業者等は、産業廃棄物処理施設の設置等に当たっては、別表第1に定める

立地等に関する基準を遵守しなければならない。」

その別表第1の(6)には、次のように記されているのだ。

「関係市町村及び地域住民等を対象とした産業廃棄物処理施設の設置等の計画

に関する説明会を開催すること。」

ここでは細かくは書かないけれども、この条項を、事業者や行政がしっかり守

っていたならば、現在の「混迷」はなかったのである。

にもかかわらず、事業者が説明会を開かなかったのは、なぜか?

そして、なぜ、行政側は説明会を開くように強く行政指導しなかったのか?

そこを新潟日報という看板を背負っているY記者にとことん追及していただき

たいのだ。

なぜなら、記事中にも紹介されているが、10月27日に行われた合同説明会の席

で、新潟県の川村環境センター長と佐渡市の大川剛史環境保健課長は、口をそ

ろえて、

「説明の必要はないんです」と、主張した。

これほどの大混乱を招き、周辺住民の平穏な生活を奪っておきながら、なお、

無反省に厚かましくも言い張っているということは、今後も二宮地区と同じ問

題が次々に起こる可能性が高いということである。

それを防ぐためにも、Y記者渾身の追及リポートを期待したいものである。



さて、記事の感想に話を戻す。

問題点の抽出が弱いと書いたが、Y記者は、西二宮の区長に取材して、西二宮

をリポート展開の舞台回しに使っている。

西二宮が業者から受け取った500万円を返し、市の提案を拒否したことを説明し

た上で、記事はこう続く。



 これに対し、先月27日の市の合同説明会では真光寺、東山田の住民から「金を

  返せば済むのか」などと西二宮への批判が相次いだ。



実際に、そうした意見が出たのは、わたしも知っている。

しかし、ここを無造作に扱うと、本質を見誤ることになることはY記者もご存じ

だろうと思う。

住民同士が批判したり、されたりする状況。

その根本原因は?

ここを解明しないかぎり、本来の解決はあり得ないのではないか。

長くなるので、この項は次回に書くことにするが、次の2点をあげておく。

●なぜ西二宮が承諾せざるをえなかったのか。

●本当に一般・産業廃棄物処理施設が必要なものなのか。

この2つを追及していくだけで手に負えないほどの問題点が明るみに出て拡大し

ていくけれども、ゴミ問題の本質が、決して住民同士の諍いでおさまるものでは

ないことも明白になるはずである。
2005.11.11 / Top↑
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