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昨日、申入書に対して、高野宏一郎市長の回答書が、住民、関係団体に手渡された。

4ページにわたるその回答書を一読した印象は、非常に平易な文章で書かれてい

るということ。

それだけ文書作成の過程でかなり腐心した様子が読み取れる。

しかし、残念ながら、内容はこれまでのやりとりと大きな変化はない。

「遺憾」という言葉も濫用されているが、それだけである。

具体的な言葉がない。

それに「考えています」という語尾がやたらに目立つのが非常に気にさわる。

ともあれ、まず、その回答書を、ここに転載する。

わかりやすくするために、申入の項目の下に回答を、順次並べていくことにする。







                回答書



 日ごろ、本市の行政にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。

 さて、平成16年夏ごろから大型車両の通行による交通安全の問題を発端として、

越前工務店(株)の廃棄物処理施設の建設及び稼働に関して地区の住民の皆さんや

関係団体に対して不安と混乱を招いてしまいました。

 この間、市としても佐和田支所を中心としてできる限りの方法で事態の打開を図

るよう対応を図ってまいりましたが、結果としてこのような長期化し皆さんに大変

なご迷惑をおかけしていることについて深くお詫び申し上げます。

 平成17年4月26日付けの申入書については下記のとおりお答えしますが、市とし

ても事業者への指導が適切ではなかったことを十分認識し、今後の事業者の指導に

当たっていきたいと考えています。つきましては、既に市(旧佐和田町)と事業者

で締結した生活環境保全協定と併せ、市の立会いのもとで地元自治会と事業者との

間で交通や環境保全に関する協定を締結することにより、市としても事業者が運搬

車両の通行や施設の稼働に十分配慮をするよう求めていきたいと考えておりますの

で、事態の打開に向けてご理解をいただきたいと考えています。





・申入書

 産廃中間処理施設建設資材の車両搬入出が、施設周辺の東山田、真光寺地区等や

関係団体に何の事前説明・理解を得ることもなしに突然始められ、市道、林道、建

物が大きな損傷を受けたこと、ならびに無謀な大型車両の運行によって周辺住宅に

多大な不安を与えたこと等について、市および業者は苦情対応と原状復旧を早急に

図り、周辺住民に誠意と理解を示すことがこの問題に関し先決かつ重要点でり、市

の責任の明確化と早期対応についての見解を明らかにすること。



・回答書

 事業者から地元への説明がなされないまま産業廃棄物処理施設の建設資材の搬出

入が行われ、住民の皆さんに大変な不安をもたらしたことについて、市としても事

業者への指導が徹底できなかったことを大変遺憾なことと考えています。

 なお、佐渡市では市道等損傷があった箇所について市の責任において早期復旧に

努めていくこととしており、住民の皆さんからの苦情に対しては今後とも誠意を持

って対応していきたいと考えています。







・申入書

 県より照会の事前協議書に対する佐渡市(旧佐和田町)の意見が「何の異議もあ

りません」と回答したことに対し、周辺住民および関係団体は憤りとともに行政不

信はその頂点に達しています。こうした経緯について、周辺住民および関係団体が

納得できる理由・釈明等を明らかにすること。

 また、事前協議書において産廃搬入出路が西二宮ルートから真光寺・国仲北線ル

ートに変更されたことについて、市として経過を説明すること。

 さらに、佐渡市(旧佐和田町)は、本施設計画を承知したのは平成14年5月とし

ているが、事前協議書に添付された周辺自治会事前議事録によれば、平成13年10月

15日文書で業者と市(旧佐和田町)のやりとりが記録されており、すでに平成13年

に本施設の設置計画を承知していたこととなり、周辺住民に虚偽の説明でつじつま

を合わせていることとなるが、これについても市の見解を明らかにすること。



・回答

 県に提出した佐渡市(旧佐和田町)の意見書は、県の指導要綱の「産業廃棄物処

理施設の立地等に関する事項」について総合的に検討した結果、特に法的に制限さ

れるべきものはないと判断したため「異議はない」旨回答しました。しかし、結果

として施設の建設や車両の通行に関して住民の皆さんの不安や不信をもたらしたこ

とについては大変遺憾なことと考えております。

 なお、産廃の主な搬出入経路については平成15年10月8日付けで事業者から佐渡

市(旧佐和田町)に提出された資料では西二宮を通るルートと承知しておりました

が、平成15年12月24日付けで県から正式に送付された事前協議書では真光寺・国仲

北線ルートになっていたもので、事業者が県への事前協議書の時点で変更したもの

と考えております。

 また、佐渡市(旧佐和田町)が産廃処理施設の建設計画を承知した時期について

ですが、これまで、旧佐和田町で廃棄物を所管していた保健福祉課の記録から平成

14年5月と考えておりましたが、それ以前に何らかの協議があったことも考えられ

るため、再度、過去の資料を調査したところ、平成13年11月12日に受領した計画

概要資料が存在することが判りました。なお、こお資料には旧佐和田町は受け取っ

た経過の記述はなく、今の段階では具体的な経過は不明ですが、計画を承知した時

期について大変申し訳ありませんが訂正させていただきます。







・申入書

 産廃搬入出路は、業者から旧佐和田町に提出された事前協議書(平成15年10月8

日付)に示されたルートおよび県へ提出した平成15年12月12日の事前協議書に示

されたルート等のため、周辺住民は混乱の極みにあり、「事前の説明もなく東山田

や真光寺を大型車両が通っている」「一部の地区には説明をし、真光寺、東山田等

には説明がない。これは人権問題だ。」「合意もなしに操業開始を認めたとすれば

大問題だ。」という声が続々と上がっている。

 このような状況をふまえ、市は搬入出路に関し、その責任の所在も含め市道管理

者として搬入出ルートについての見解を明らかにすること。



・回答書

 市としては搬出入路となる市道の使用については公道であることから事前協議の

段階では法的に制限することはできないと判断し、その点も含めて異議はない旨を

回答しました。しかし、上記の回答と同様に、結果として車両の通行に関して地域

住民の皆さんの不安や不信をもたらしたことについては大変遺憾なことと考えてお

ります。今後、産廃処理施設の建設及び稼働に当たっては、地域住民の皆さんの生

活環境の保全や交通安全の確保という問題をクリアしなければならないことはいう

までもありません。

 なお、現在、市では事業者に対して可能な限り通行台数を削減するよう求めてお

り、さらに既存のルート周辺への影響をより低減させるため、事業者による新たな

ルートの建設について検討を行っています。つきましては新ルートに当たる地域の

皆さんにはそのルートの建設について一層のご理解とご協力をいただきたいと考え

ております。







・申入書

 平成15年12月12日付の事前協議書に示された搬入出路図面において、「町道二

宮幹線2号、車道平均5,0m」の虚偽記載を市(旧佐和田町)は黙認している。この

経過について周辺住民に納得いく説明をすること。また、私たちの調査では、この

幹線の幅員が5m以下であり、事前協議書に示された幅員不足の搬入出ルートを認

めたことについて、市道管理者としての市の責任と見解を示すこと。



・回答書

 事前協議書の「車道平均幅員5m」との記載については、事業者及び市の双方に

誤認があり、混乱の一因となってしまったことは大変遺憾なことと考えています。

なお、協議書に示されたルートは林道や市道等の公道を使用するものですが、これ

まで佐渡市では幅員等を理由として公道における大型車の通行規制は行ってこなか

ったことから、異議がない旨回答しました。なお、市内には道路法的には不具合な

道路がまだ多くあるため、市としても天王線を含めて改良工事の年次計画を定め改

善を図っているところです。







・申入書

 産廃施設からの放流水について、市・業者は「水は出さない。流さない」としな

がらも、事前協議書においては近接土地所有者から排水承諾書をとっている。「市

でも最近になって水質検査等を明言しているが、すべてに信頼がおけない。」とい

う住民の強い声がある。放流水の河川・水路等の管理者、水利権者との間の承諾や

石田川水系の田畑の汚染防止、真野湾漁業への影響について市の見解を示すこと。

また、佐渡市は業者との協定にもとづく放流水等についての具体的な監視体制を明

示すること。



・回答書

 放流水の問題については、設置される産廃処理施設は破砕施設や圧縮施設であり、

水を使用しないため施設からの排水はありません。また事業者の計画では水道の敷

設や井戸も設置せず、浄化槽も設置しない計画となっています。しかし、場内の雨

水放流され、車両の出入りもることから予防のために油水分離槽が設置されていま

す。なお、雨水は貯留されたのち場内の埃等の飛散を防止するため散水に使用する

計画となっています。

 ところで県内には同様の産廃施設を有する事業者は約130余りとなっていますが、

これらの施設で放流水が問題となっているところはないものと考えています。これ

らのことから、仮に雨水が放流されても下流の農業や漁業には影響を及ぼすことは

ないものと考えており、それぞれの管理者の承諾は不要と考えています。

 なお、放流水の監視についてですが、当該施設は水質汚濁防止法の排水基準が適

用される施設ではありませんが、生活環境保全協定に基づき事業者が放流水の自主

検査を行う際、必要により市が立会いすること等により適切な監視と指導が可能と

考えています。







・申入書

 産廃施設から発生する悪臭、振動、騒音、大気汚染については、公害関連諸法令

に定める規制基準を市民に明らかにし、市は業者との協定にもとづく騒音、振動等

における具体的な監視体制を明示すること。また、当該施設周辺を騒音、振動規制

区域とすることについて市の見解を明らかにすること。



・回答書

 大気汚染については法令の規制対象となる施設がなく、また、騒音、振動及び悪

臭については、現在この地域が騒音規制法、振動規制法及び悪臭防止法に基づく規

制地域に指定されていないため法に基づく規制基準はありません。このうち大気汚

染及び悪臭については、前記5の県内同種事業者でのそのような問題が生じていな

いことから、生活環境への影響を及ぼすことはないものと考えています。

 一方、騒音及び振動については、「新潟県生活環境の保全等に関する条例」では

規制地域の指定がされていない場合も周辺の生活環境に影響を及ぼすと認められる

場合は、周辺の土地利用の状況等から規制は可能であるため、必要によりこの条例

の規定により対応していきたいと考えています。なお、事前協議書及び許可申請書

等に添付された生活環境影響調査書では周辺地域への騒音・振動の影響はない者と

されていますが、稼働後の状況や地区住民の皆さんのご意見を踏まえ、県環境セン

ターと協力しながら必要により測定等の監視を行ってまいりたいと考えています。







・申入書

 事前協議書に示された搬入出ルートにダム導水管があることを調査もしなかった

市(旧佐和田町)の責任は大きい。業者は西二宮ルートを断念した理由として西二

宮ルートにダム導水管があるため、真光寺ルートに変更したと明言しているが、真

光寺ルート・東山田ルート・林道にも多数の導水管が埋設されているにも関わらず、

市道管理者である市が真光寺ルートを承認した経緯について納得いく説明をするこ

と。市道に埋設されてるダム導水管の管理者は土地改良区である。その管理者とし

て最大加重圧は10t~14tとしている上、破損ならびにこれらに伴う災害について責

任はもてないとしている。このことについても市の見解と責任を明らかにすること。



・回答書

 現在、市道の地下を占有する物は、土被り0,6m以上で基礎構造を有していればそ

の占用を認めていますが、この条件に合致する占用物は計算上及びこれまでの実績

からも大型車両の通行に耐える物であると考えています。このため、本案件ではい

ずれの通行ルートであっても大型車両の通行に耐えうると判断しており、申請ルー

トについても異議はない旨回答したものです。

 なお、真光寺ルート、東山田ルート、林道国仲北線に埋設されている導水管の土

被りは1,0m以上ですので、さらに大型車両の通行には支障ないと考えていますが、

西二宮ルートに埋設されている導水管の土被りは0,6mであることから、新ルートの

建設に当たってはより安全性を高めるため事業者に導水管の保護措置を取るよう指

導することとしました。









・申入書

 事前協議書に示された搬入出路によれば、林道、国仲北線の使用を明示している

が、林道目的外の生業のための反復利用について林道管理者である市の見解を示す

こと。また、林道、国仲北線は土地無償提供者(地主)が多く存在するが、産廃搬

入出ルートに当たり地主の承諾行為について市の見解を明らかにすること。



・回答書

 林道は個人の作業用道路と違って公道であるため、通行は林道用務のみの車両に

限定されてはおりません。また、新潟県が公道として林道を建設する際、既に地権

者からの承諾書や同意を得ております。このため、今回、さらに産廃搬入出ルート

としての承諾や同意は不要と考えています。







・申入書

 事前協議書に業者が提出した「生活環境影響調査書」によれば「事業計画地およ

びその周辺は地すべり防止区域の指定は受けていない」としているが、施設周辺で

ある東山田、真光寺、西二宮地区は地すべり防止区域に指定されており、8,000平

方メートルにおよぶ森林伐採と施設の稼働によるダンプの運行に大きな不安を持っ

ている。市(旧佐和田町)は平成15年9月19日業者からの山林伐採許可届出を受

け、平成15年10月15日付で「佐和田町森林整備計画に適合」しているとして業者

に伐採申請を認可しているが、この認可について審査内容を市民に明らかにすること。



・回答書

 施設の建設に当たっては、事業者から市(旧佐和田町)に対して平成15年9月19

日付けで森林法第10条の8第1項の規定による伐採届出がなされました。市として

は計画地が保安林や防災指定地等ではなく、「佐和田町森林整備計画」との整合性

を審査した結果、平成15年10月15日付けで適合と認めたものです。





10

・申入書

 産廃施設において許可された処理品目の内、「がれき類については別の場所で処

理する」旨、業者の説明が周辺自治会にあったが、これについての市の見解を明ら

かにすること。また、産廃施設内の屋外一時保管、野積みについて市の見解を示す

こと。



・回答書

 事業者によれば、当初の計画では「がれき類」は、現在市野沢地区で行っている

ものを含めて全てを本計画地で処理を行うこととしていましたが、当該計画地への

搬出入車両数を削減するため、自らが解体した「自社物」は現在の市野沢で処理を

継続することとし、他の事業者から「処理委託」されたものに限り本計画地で処理

を行うことに計画変更したと聞いています。

 また、産業廃棄物の屋外保管について、県では安定物の場合は浮遊物質等を除去

するための汚水処理施設などを設置するよう指導しています。





11

・申入書

 今後産廃施設をめぐる課題については、原則として混乱を招く個別交渉をやめ、

周辺自治会・関係団体と佐渡市および業者の三者が合同の会議のもと、誠意を持っ

て協議をすすめていくものとすることについて市の見解を示すこと。あわせて佐渡

市はこの合同会議について市民の生命と財産を守る見地に立ち特段の配慮をもって

あたるものとすること。



・回答書

 市としてはこれまで関係地域ごとにそれぞれ異なる事情もあるため一定の段階ま

では地区別に話し合いを進めることがよいと判断して参りましたが、結果としてそ

れが混乱の原因であったとのご指摘であれば、今後は合同で協議を進めさせて頂き

たいと考えています。そのうえで、地域住民の皆さんへの生活環境の影響をできる

限り低減を図る基本的な立場から対応を図って参りたいと考えています。





12

・申入書

 二宮産廃中間処理施設建設にあたり、周辺住民や関係団体に不安と混乱をもたら

した原因が佐渡市と業者の対応にあったことは明らかであり、再びこうした混乱と

不安を惹起することのないよう全国自治体の先進的な事例に学び「産廃施設の設置

に関する意見の基準を定める条例」の制定を確約すると同時にこれを今後の環境行

政に活かしていくことについて市の見解を明らかにすること。



・回答書

 ご指摘の「産廃施設の設置に関する意見の基準を定める条例」についてですが、

県は「産業廃棄物処理施設の設置及び維持管理に関する指導要綱」に基づき、市町

村に対して意見を求めるものであるため、市が条例として定めることは適当でない

と考えています。なお、市としては今回の事案の経過を十分に反省し、県から同様

の意見を求められた場合には、事業者による関係地域への説明の徹底を指導すると

ともに、十分な理解のもとで事業が進められるよう、個別の事案ごとに慎重に対応

してまいりたいと考えています。





以上が、佐渡市長からの回答書である。

不満もある。疑問もある。

が、これについてはさらに精読し、情報を収集して分析し、あらためて書くことにする。





※この回答書に対する感想、またはご意見、どんどんお寄せ下さい。

コメントの欄は、文字数の制限があります。

長文の場合は、メールにてお送り下さい。

noumitaran@neptune.livedoor.com



なお、回答書は手作業でパソコンに打ち込みました。

キーボードの操作ミスによる誤字脱字があるかもしれません。

ご指摘いただければ、幸いです。


2005.05.13 / Top↑
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