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話が前後することを、お許し願いたい。

住民側に重要な動きがあったので、ここに報告させていただく。



この4月26日に、産廃施設に密接する住民たちが合同で申入書を佐渡市に提出したのである。

遅ればせながら、という表現がぴたりと当てはまるが、

じつは「合同」での申し入れは、今回が初めてのことである。

これまで各集落や任意の団体が個別に提出したことはあったが、

今回の「合同」での申入書提出は住民やその他の団体が一体となって

産廃施設問題を取り組む姿勢を明確に示したという点で、たいへん大きな意味を持っている。



昨年10月と11月に「合同」の説明会が佐渡市の主催で二度開かれている。

しかし、この時点では住民が一体となっていたわけではなかったのである。

しかも、説明会では住民の理解が深まるどころか、

業者、行政への不信感を深めるだけに終わった経緯がある。

終わったという表現は適切ではない。

「今後は各集落個別の説明会で理解を深めたい」

と、行政側によって一方的に「合同説明会」を打ち切られてしまったのである。

「個別の説明会」とは、住民の分断を意味する。

分断は情報の流れを遮断し、情報操作を行いやすくする狙いがある。

当然、住民同士、集落間に疑心暗鬼の空気が流れ始めたのは言うまでもない。

危機感を持った人々が任意に集まり、情報交換の場を設けた。

それが今年3月になって開かれた「合同連絡協議会」(仮称)である。

これによって、ようやく情報がスムーズに流れることになった。

情報が流れると、対策も練ることができる。

そうした経緯を踏まえて今回の「合同」による「申入書」の提出が初めて可能になったのである。



その「申入書」を、ここに転載する。

佐渡市からの回答が、どのようなものになるのか。

ぜひ注目していただきたい。



ちなみに、この「申し入れ」を報道したメディアは、たったの1社。

新潟日報が申し入れのあった2日後に、佐渡版で報じたのみである。

まず、その見出し。

●二宮地区の産廃処理施設問題

●周辺住民が市に申入書

●事前説明なく建設工事開始 対応や見解ただす

この記事には、申入書を受け取った助役のコメントが記されている。



 大竹助役は「市として不徳のいたすところ」と陳謝し、

 「一定の理解をもらうまでは操業しないのがスタンス。

 前向きな議論をして理解をいただきたい」と答えた。



じつに微妙な言い回しである。

この記事を書いた記者の上司に、こう指示を出して欲しいところだった。

「一定の理解とは、どういう意味だ? そこをしっかり取材して、書き直せ。

住民が知りたいことを報じるのが新聞の役割ではないのか。

それに、スタンスなんてあいまいな言葉を使ってはいけない。

どういう意味だ? これも確認を取ってこい」



言ったままを報じるのなら簡単である。

書いている記者自身が、その意味を理解していること。

それが責任ある報道のはずだが、

「 」付きのコメントとして処理するのは、その責任を放棄した態度に思える。

ぜひ、確認して、もう一度、報じていただきたい。



では、以下、「申入書」を転載する。



--------------------------------



                          平成17年4月26日

佐渡市長

 高野宏一郎 様



                真光寺自治会      会 長  多田 達雄

                           副会長  近藤俊二郎

                           副会長  山本 純真

                山田高野自治会     会 長  稲葉 哲栄 

                山田尾山自治会     会 長   井上 一男

                西二宮自治会      会 長  本間 武男 

                真光寺子供会      会 長  白藤 茂子

                JA佐和田支店    担当理事 佐々木典三

                国仲西部土地改良区  理事長  伊藤 和仁

                水と緑暮らしを守る会  代 表  金山 教勇







               申 入 書



 市民の暮らしと佐渡の発展のため日夜のご尽力に心から敬意を表します。

 二宮地区産廃施設周辺住民や関係団体の不安と混乱は日増しに増幅しています。

市民の暮らしと環境を守るため、平成16年12月議会における二宮地区産廃施設建設

についての市長答弁、環境課長答弁をふまえ以下について産廃施設の建設許可に至る

佐渡市(旧佐和田町)の対応ならびに今後の具体的方針について合同申入書を提出し

ますので、5月10日までに誠意ある回答をお願い致します。



                 記



1、産廃中間処理施設建設資材の車両搬入出が、施設周辺の東山田、真光寺地区等や

 関係団体に何の事前説明・理解を得ることもなしに突然始められ、市道、林道、建

 物が大きな損傷を受けたこと、ならびに無謀な大型車両の運行によって周辺住宅に

 多大な不安を与えたこと等について、市および業者は苦情対応と原状復旧を早急に

 図り、周辺住民に誠意と理解を示すことがこの問題に関し先決かつ重要点であり、

 市の責任の明確化と早期対応についての見解を明らかにすること。



2、県より照会の事前協議書に対する佐渡市(旧佐和田町)の意見が「何の異議もあ

 りません」と回答したことに対し、周辺住民および関係団体は憤りとともに行政不

 信はその頂点に達しています。こうした経緯について、周辺住民および関係団体が

 納得できる理由・釈明等を明らかにすること。

  また、事前協議書において産廃搬入出路が西二宮ルートから真光寺・国仲北線ル

 ートに変更されたことについて、市として経過を説明すること。

  さらに、佐渡市(旧佐和田町)は、本施設計画を承知したのは平成14年5月とし

 ているが、事前協議書に添付された周辺自治会事前議事録によれば、平成13年10月

 15日文書で業者と市(旧佐和田町)のやりとりが記録されており、すでに平成13年

 に本施設の設置計画を承知していたこととなり、周辺住民に虚偽の説明でつじつま

 を合わせていることとなるが、これについても市の見解を明らかにすること。



3、産廃搬入出路は、業者から旧佐和田町に提出された事前協議書(平成15年10月8

 日付)に示されたルートおよび県へ提出した平成15年12月12日の事前協議書に示

 されたルート等のため、周辺住民は混乱の極みにあり、「事前の説明もなく東山田

 や真光寺を大型車両が通っている」「一部の地区には説明をし、真光寺、東山田等

 には説明がない。これは人権問題だ。」「合意もなしに操業開始を認めたとすれば

 大問題だ。」という声が続々と上がっている。

  このような状況をふまえ、市は搬入出路に関し、その責任の所在も含め市道管理

 者として搬入出ルートについての見解を明らかにすること。



4、平成15年12月12日付の事前協議書に示された搬入出路図面において、「町道二

宮幹線2号、車道平均5,0m」の虚偽記載を市(旧佐和田町)は黙認している。この経

過について周辺住民に納得いく説明をすること。また、私たちの調査では、この幹線

の幅員が5m以下であり、事前協議書に示された幅員不足の搬入出ルートを認めたこ

とについて、市道管理者としての市の責任と見解を示すこと。



5、産廃施設からの放流水について、市・業者は「水は出さない。流さない」としな

がらも、事前協議書においては近接土地所有者から排水承諾書をとっている。「市で

も最近になって水質検査等を明言しているが、すべてに信頼がおけない。」という住

民の強い声がある。放流水の河川・水路等の管理者、水利権者との間の承諾や石田川

水系の田畑の汚染防止、真野湾漁業への影響について市の見解を示すこと。また、佐

渡市は業者との協定にもとづく放流水等についての具体的な監視体制を明示すること。



6、産廃施設から発生する悪臭、振動、騒音、大気汚染については、公害関連諸法令

に定める規制基準を市民に明らかにし、市は業者との協定にもとづく騒音、振動等に

おける具体的な監視体制を明示すること。また、当該施設周辺を騒音、振動規制区域

とすることについて市の見解を明らかにすること。



7、事前協議書に示された搬入出ルートにダム導水管があることを調査もしなかった

市(旧佐和田町)の責任は大きい。業者は西二宮ルートを断念した理由として西二宮

ルートにダム導水管があるため、真光寺ルートに変更したと明言しているが、真光寺

ルート・東山田ルート・林道にも多数の導水管が埋設されているにも関わらず、市道

管理者である市が真光寺ルートを承認した経緯について納得いく説明をすること。市

道に埋設されてるダム導水管の管理者は土地改良区である。その管理者として最大加

重圧は10t~14tとしている上、破損ならびにこれらに伴う災害について責任はもてな

いとしている。このことについても市の見解と責任を明らかにすること。



8、事前協議書に示された搬入出路によれば、林道、国仲北線の使用を明示している

が、林道目的外の生業のための反復利用について林道管理者である市の見解を示すこ

と。また、林道、国仲北線は土地無償提供者(地主)が多く存在するが、産廃搬入出

ルートに当たり地主の承諾行為について市の見解を明らかにすること。



9、事前協議書に業者が提出した「生活環境影響調査書」によれば「事業計画地およ

びその周辺は地すべり防止区域の指定は受けていない」としているが、施設周辺であ

る東山田、真光寺、西二宮地区は地すべり防止区域に指定されており、8,000平方メ

ートルにおよぶ森林伐採と施設の稼働によるダンプの運行に大きな不安を持っている。

市(旧佐和田町)は平成15年9月19日業者からの山林伐採許可届出を受け、平成15

年10月15日付で「佐和田町森林整備計画に適合」しているとして業者に伐採申請を認

可しているが、この認可について審査内容を市民に明らかにすること。



10、産廃施設において許可された処理品目の内、「がれき類については別の場所で処

理する」旨、業者の説明が周辺自治会にあったが、これについての市の見解を明らか

にすること。また、産廃施設内の屋外一時保管、野積みについて市の見解を示すこと。



11、今後産廃施設をめぐる課題については、原則として混乱を招く個別交渉をやめ、

周辺自治会・関係団体と佐渡市および業者の三者が合同の会議のもと、誠意を持って

協議をすすめていくものとすることについて市の見解を示すこと。あわせて佐渡市は

この合同会議について市民の生命と財産を守る見地に立ち特段の配慮をもってあたる

ものとすること。



12、二宮産廃中間処理施設建設にあたり、周辺住民や関係団体に不安と混乱をもたら

した原因が佐渡市と業者の対応にあったことは明らかであり、再びこうした混乱と不

安を惹起することのないよう全国自治体の先進的な事例に学び「産廃施設の設置に関

する意見の基準を定める条例」の制定を確約すると同時にこれを今後の環境行政に活

かしていくことについて市の見解を明らかにすること。


















2005.05.04 / Top↑
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