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「施設建設に関する車両、営業開始後の搬入、搬出車両は、北線進入路を最優先使用し、指導、監督をして交通安全を計り、区民の交通に支障のないようにすること」

これは、平成15年11月26日に西二宮地区と越前工務店との間で成立した「合意書」の一項目である。

説明会においては「西二宮は通らない」ことになっていたはずだが、同意書では「北線進入路を最優先使用」となっていることに注目しなければならない。

つまり、文字通り解釈すると越前工務店は西二宮の道を通っても差し支えないことになる。

昨年来、産廃を積んだ青いダンプが西二宮を通って施設まで向かっているが、これは越前工務店が協定違反にはならないと解釈していることの明確な意思表示である。

結局、この「同意書」も西二宮を守るためのものではなかったということになるのではないか…。

いったい、なぜ、このようなことになったのか。



話は再び、説明会前後に戻る。

じつは西二宮が「絶対反対」から「条件闘争」へとにわかに方向が変わりつつある頃、どういう経緯で浮上したのか定かではないが、越前工務店が西二宮に対して500万円を支払うという約束ができていた。

産廃施設が操業すると越前工務店は西二宮地区の一員になる。

そのための「持参金」のような意味合いがあったのだろうと思われる。

「迷惑料」という言葉も使われていたが、この話が浮上してきた時、ある長老の一人が、こんな発言をした。

「500万は、毎年貰えるのんか。なんだ、1回きりか。おれは、そんなもん、イヤっちゃ。500万円ぐらい貰って越前の車が通るたびに『越前様、越前様』ちゅうて頭を下げるなんて、イヤっちゃ」

冗談とも本気ともとれる話し方で施設建設に反対を表明していたが、流れが条件闘争に傾きはじめてからは、「貰えるものは貰わんと損だ」という空気が支配していった。

この金は、何を意味するのか。

仮にも正しい社会的な事業を行おうとする者が、意味のあいまいな金を出す必要があったのだろうか。

この500万円が、その後の西二宮住民にとって喉の奥にささったトゲとなったのは言うまでもない。

近隣集落からは、

「500万円もとっておいて西二宮の道は通さない。そんな虫のよすぎる話はあるもんか」という非難の声が上がっているのだ。

それに対して西二宮の住民は、ただ嵐が去るのを待っているかのようにだんまりを決め込むしかなくなってしまった。

500万円という意味不明の金が子や孫の世代にまでかかわる重大事に対して西二宮住民は自らの手足をしばり、口を封じられることになってしまったのである。

同意書における「北線進入路を最優先使用」は、西二宮の住民にとっては「西二宮は通さない」という認識である。

しかし、「絶対に通さない」というのでは表現が露骨すぎる。

近隣集落へ配慮した結果、「北線進入路最優先」となったのではないかとも思われる。

しかし、業者にとっては、これほど都合のよい言葉もあるまい。

西二宮の住民が、「なぜ西二宮を通るのだ!」と抗議したところで、「北線を最優先にしているのだから、文句を言われる筋合いはない」ということになるだろう。

この業者に有利な言葉使いひとつとってみても500万円が影響していなかったとは言えまい。

さらに、その「同意書」が交わされてから、わずか1年2ヶ月後、今年2月の西二宮総会のことである。

佐渡市佐和田支所から支所長が3名の課長を引き連れてやってきた。

近隣集落の猛反対にあって搬入ルートに行き詰まった行政が解決策を見いだすための案として、「西二宮に新しい道を作って、そこを搬入ルートにしたい。なんとか認めてもらえないだろうか」と頭を下げてきたのである。

「500万円とっておいて西二宮を通さない、というのでは虫がよすぎる」という言葉が、現実のものとなって返ってきたのである。

500万円という金が西二宮に与える影響は、はかり知れない…。



次回は、真光寺地区から起きた建設反対の動きを追いながら、行政のいい加減さを追及していきたい。



※このレポートに対するご意見、情報をお待ちしております。

なんでも結構です。

もちろん、反論も引き受けます。

書き手として望むことは、ただ一点。

少しでも多くの人々の目に触れていただくこと。

それによって産廃を含めたゴミ問題が決して他人事ではなく、自分たちひとりひとりの問題であることを知っていただきたい、その一念です。
2005.04.08 / Top↑
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