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「産業廃棄物中間処理場建設には住民の同意は必要ありません」



建設予定地に密接している西二宮集落での説明会の席上、 保健所のセンター長のこの発言が大騒動への発端になったことは、前回(3月29日付けブログ)に述べた。

この発言は、平成15年10月22日のことである。

以後、産廃中間処理施設建設計画は、加速度的にことが進められることになる。



この発言より2週間前の平成15年10月8日付けの書類のコピーが、手元にある。

産廃施設を運営する業者、越前工務店が作成した書類で、宛名は 「佐渡保健所長様」。

「産業廃棄物処理施設の設置等に関する事前協議書」である。



「事前協議書」は、県が施設建築を許可するために業者が提出する重要書類。

その書類に添付されている地図に示された産廃の搬入ルートは、西二宮の生活道路に定められている。

(以後、これを西二宮ルートと表記)



この時点で建設予定地へ通じる道路は、西二宮ルート以外にはなかったから当然の成り行きであった。

しかし、この西二宮は地すべり地帯に認定されているから、産廃を積んだ大型車が日常往来することは危険きわまりない行為であり、行政が、そのルートを認めるはずはない、と誰しもが思う。



しかし…。



書類の日付の2日後の平成15年10月10日、西二宮では臨時総会が開かれた。

集落の役員が「9月26日に越前工務店が役場に開発願いを提出した」との情報を得たからである。

その開発願いとは、先の「事前協議書」だと思われる。



出席者わずか14名の総会の冒頭、区長から、次のような報告があった。



「越前工務店が建築開発願いを出した3日後の9月29日に西二宮の役員が佐和田町役場(合併前)へ出向いて陳情したが、状況は最悪。担当部署の課長3名は、いずれも口をそろえて、文書上で間違いがなければ許可を出さざるを得ない、と回答するだけだった」



住民の無知にあぐらをかいた態度である。

もし行政側の誰かひとりでも、西二宮は「地すべり地帯だから、このような危険なルートは認めることはない。したがって計画自体、無理な話だ」と言ってくれたならば、その後の混乱は間違いなく回避されたはずである。



そして、総会当日の午前8時にも、西二宮役員が役場の福祉保健課長を訪ねて陳情したとの報告が続く。



「同意なしに強行突破され、西二宮の道路を搬入ルートに使用されては被害は甚大だ」という思いから、山側から入るルート(以下、北線ルート)の開発を願い出てみたというのである。



しかし、応対したS課長は、こう言って冷たく突き放した。



「いち民間企業の金儲けのために補助金をだすことはできない」



こうした報告を受けた住民の間に、このままなら西二宮の生活道路が産廃搬入の産業道路化してしまう、という強い危機感が漂った。



総会に出席していたある長老は、ふだんとても穏やかな人物だが、



「これだけ反対しても、おめえたちは押し倒してでもやるというんか」



と、声を荒げた情景はいまも住民たちの眼に焼きついた記憶である。



「おめえたち」と表現したのは処理場予定地の地権者が出席していたからで、圧倒的多数を占める反対者の、どうしようもない苛立ちを代弁していた。



この総会を機に「絶対反対」から、「条件闘争」へと大きく流されていくことになる。
2005.04.03 / Top↑
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