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麻生自民の言う「責任力」って、なんだろ?

なんとなくわかるような気もするけれど、どうも判然としない。



「責任能力」とも違う。

こちらは大量殺人などの事件を犯した人間に問われる能力だけれど、「責任力」というのは、どう解釈したらよいのか。



なにしろ言いだしているのが、“誤読王”の麻生さんときているから、“誤使用”かと思いたくもなる。

しかも、2代続けて政権放り投げの無責任総理を生みだした自民党だから、前任のアベくん、フクダくんへのアテつけで「わたしには日本を守る、責任力がある」なんていっているのか、とも思う。



しかし、本当のところは、言葉に対しての責任というものを感じていないのだろう。

別な言い方をすれば、民を完全にナメ切っている。





本来、政治家が口に出す言葉は、すべて責任が発生する。

「やる」といって、できなかった場合には責任問題となるのが当然。

だから「やります」とは言わずに「前向きに検討します」という言い方をする。



つまり、「前向き」と「検討」が合わさった場合には、かなりの確率で実現すると考えていい。



しかし、万が一、「やります」といってできなかった場合に責任を追求され、窮地に追い込まれることを知っているから、

「十分に検討した結果、実現は困難であると判断しました」なんて言葉で逃げられるような言葉づかいをする。





政治がわかりにくいというのは、こうした言葉づかいで物事を曖昧にしているからである。

その結果として言葉そのものの意味すら不明にしていく。

「責任力」という言葉は、その象徴ではあるまいか。



たとえば、つい最近も、「高齢者は働くしか才能がない」なんてことを言った麻生さんを始め、失言を追及された政治家の謝罪コメント。



「誤解を与えたことに対しては申し訳ないと思っている」



これ、謝罪なのか、なんなのか、よくわからない。

誤った解釈をした側、誤解する方が悪い、あるいは、誤解を与えるような報道をするマスコミが悪い、とでも言いたげ。



そして、これまた定番。



「わたしの不徳のいたすところであり、たいへん遺憾に思う。今後もみなさんのご指導、ご鞭撻、ご支援をたまわりたい」



なんて言葉で謝罪会見を締めくくろうとするけれど、上からモノを申している気配アリアリで、謝っているんだか、ふんぞりかえっているんだか…。





古今東西、解釈の巧みさと、言葉の意味を曖昧にしてしまうのが権力者たちの常套手段。



ジョージ・オーウェルの優れた寓話『動物農場』を一読すれば、苦い笑いとともに、そのことが明確に認識できる。



『動物農場』は、革命によって農場主の人間を追放し、「全動物平等主義」をスローガンに動物による動物のための動物農場を作り上げていこうという物語。



これ、ソ連などの共産主義を揶揄した作品と決めつけている人が多いが、そうではない。

現代における宗教、企業、政党…、あらゆる組織に見える全体主義的な体制にあてはまる。

いわゆる権力者のやり口といったものが、たいへん解りやすく描かれているのだ。



『動物農場』では、憲法とも言うべき「七戒」が制定される。

たとえば、「ベッドに寝てはならない」という一項があるが、これらは過去の農場主である人間の豪奢な生活ぶりを戒めるもの。



ところが、権力を掌握したリーダーの豚のナポレオンは、すかさずベッドに寝て、すべての戒律を破っていく。

その際、発揮されるのが、解釈論であり、条件を付け加える手法。

「ベッドに寝てはならない」という法律は、豚のナポレオンは、こんなふうに変える。



「シーツの敷いたベッドに寝てはならない」





「七戒」のすべてが、この手法で骨抜きにされ、豚のナポレオンのやりたい放題。

まるで、わが国の、憲法九条の解釈と同じであることに気がつき、ジョージ・オーウェルの皮肉たっぷりに描かれた政治寓話にうなってしまう。



というわけで、言葉の意味を曖昧にするのが、権力の側の人間の共通した癖である。

したがって、麻生自民は「責任力」なんて造語を平然と使用するけれど、メディアの人間の中に「どういう意味なんだ?」と質問する者がないのが寒々しい。



「2代続けて政権放り投げた自民党が言えるフレーズですか?」



「年金問題は最後の1人までやる、といったのに、できていないどころか、消えた年金、さらに消された年金まで出てきています。あらためてうかがいますが、責任力ってなんですか?」



「自分の代で拉致問題は解決すると、福田総理は言っておりましたが、まるで進んでいません。あらためてうかがいます。責任力ってなんですか?」



そんな質問もしないで、権力の側の人々の言った言葉をただ垂れ流すだけ。



「民主党のマニフェストは、閉店セール」

「財源が明確ではなく、破綻するのは目に見えている」



なんてことを、コイズミから数えて、わずか4代の総理在職中に300兆円を越える借金を増やした自民党が言える言葉か…。

それでもって財源確保の手当てとしてマニフェストで消費税アップを宣言するのが「責任力だ」なんて筋違いなことをおっしゃられても、口をあんぐりするしかない…。
2009.08.01 / Top↑
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