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「ロバートが沖縄で逮捕された」



その一報が農民音楽家より寄せられたのは、3日前の11日のことである。



すぐに農民音楽家の家に行き、ロバートがどのような状況で身柄を拘束されたのか、詳しい事情を聞こうとしたが、当の農民音楽家も、



「ツアー先の沖縄でロバートが警察官に職務質問を受け、不法滞在の容疑で逮捕された」



という以上のことについては、状況をまだつかめていなかった。



とりあえず、なんらかの事故や事件ではなく「不法滞在」というだけらしいことがわかり、安心した。





ロバート(45)は、以前、当ブログでも紹介したことのある人物で、佐渡に住む優れた打楽器奏者である。

農民音楽家ともユニットを組んで演奏活動もしているが、じつは彼は、たいへん不条理なできごとが襲いかかり、そのことによって長年にわたって苦しめられているのだった。





彼はアメリカ人の父親と日本人の母との間に生まれた。

こういう場合、日本の法律では生まれてきた子供に日本国籍は与えられない。



ところが、出生届を受理した神奈川県大和市が、重大なミスをしでかした。

生まれてきたロバートに「日本国籍」を与える過失を犯したのだった。

これが、そもそもの間違いだったが、もちろん、赤ん坊のロバートには、なんの罪もない。



父親はアメリカへ単身帰国。

母親は出産時のショックで病にかかったまま障害者としての生活で、そうした役所のミスを知る状況にもなかった。



ロバートは、そのまま日本人として成長したのだ。

そして、21歳の時、友人の一言が彼の人生を大きく変えることになる。



「父親がアメリカ人なのに、なぜお前が日本の国籍が取れたんだ? へんだな」



そう指摘されたロバートは、事実を確かめるために神奈川県大和市に軽い気持ちで出向いたのだった。



当然、21年前の役所側のミスが発覚する。



さて、ここで、大和市は、どうしたか?



まさか、というぐらい冷酷なことをやってのけたのだった。



渡米経験もなく、英会話もできない、日本人として生きてきたロバートから「日本国籍を剥奪」したのである。



ここで大和市は2度目の大きなミスをしでかしたのだ。



特例措置で日本国籍のままにしておけばいいものを法律通りに、杓子定規にロバートから日本の国籍を奪ってしまった。

神も仏もない仕打ちとは、このことである。

1人の人間の人生を翻弄する横暴な行為である。



彼は一度も会ったこともないアメリカに住む父親を捜して、なんとかアメリカ国籍を取得できたからいいものの、

仮に父親を見つけられなかったら、彼は「無国籍」となっていた。



そして、彼は、在日外国人として在留資格を得て、在留資格更新の手続きを、定期的に行わなければならなくなった。

なんとも不条理きわまりない話である。



そこで彼は、更新することをやめた。

日本国籍を返してくれない日本国家に対して抗議するために。



そして、彼は「不法滞在」で逮捕されたのである。





現在の状況については、ロバートが拘留されていることから、詳しい情報はない。



しかし、今日になって琉球新報が、このできごとを報じているので、ぜひ一読していただきたい。



「旅券不携帯容疑で逮捕 行政不手際で日本国籍抹消」






2009.07.14 / Top↑
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