上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑


『CIA 秘録』を、斜め読みながら、ようやく了える。



人間の営みの負の面が次から次と、これでもかというほど並べてあって、読んでいるうちに気が重くなり、閉じては開きの繰り返し。



著者はティム・ワイナーというニューヨーク・タイムズ記者で、長年にわたってCIAやアメリカ国防省を専門に調査報道をしてきた人物。



CIAが行ってきた数々の秘密工作と、そのお粗末さを公開された膨大な機密文書や、その当時のトップや工作を担当した人物へのインタビューによって暴いている。





ざっと読んだだけでも驚きの連続だが、たとえば、あの清廉なイメージのケネディ大統領がキューバのカストロ暗殺を直接指示したというくだり。

しかも、第二次世界大戦中、ケネディがナチの女スパイと関係を持っていたことをCIAに握られていたというのだ。



そして、カストロ暗殺に失敗し、その報復でケネディはカストロの手によって暗殺されたというのだ。

犯人とされたオズワルドとソ連のスパイが密談していることなど、CIAはつかんでいたが、公表することはケネディやアメリカのイメージを壊すものとして隠ぺいされたという。



こうした政治の裏側のおぞましさが上下2巻にわたって綴られている。





もちろん、日本についても書かれている。



「CIAは、1948年以降、外国の政治家を金で買収し続けていた。

しかし世界有力国で、将来の指導者を CIAが選んだ最初の国は日本だった。」





自由党と民主党の保守大合併によって現在の自由民主党が結成されたが、この立役者となったのが、岸信介。

あの「ボクチン、や~めた」の安倍晋三の祖父だが、CIAから巨額の資金を受け取っていたことが明らかにされている。



「アイゼンハワー自身も、日本が安保条約を政治的に支持することと、アメリカが岸を財政的に支援することは同じことだと判断していた。

大統領はCIAが自民党の主要議員に引き続き一連の金銭を提供することを承認した。

CIAの役割を知らない政治家には、この金はアメリカの巨大企業から提供されたものだと伝えられていた。

この資金は少なくとも15年間にわたり、4人の大統領の下で日本に流れ、その後の冷戦期中に日本で自民党の一党支配を強化するのに役立った。」





小沢一郎が西松建設から政治資金を受け取っていたなんてどうでもいい話ではない。



自民党がアメリカの言いなり、と指摘されている、その原点が描かれているのだ。

出発点からアメリカのカネによって結成されているのだから、アメリカの出先機関と見られてもしようがないのか。



そして岸信介の弟の佐藤栄作もアメリカに政治資金を無心する状況も著者のソースノートに記されていてアメリカからの闇の政治資金は1970年代まで続いたとされている。



自由民主党は、アメリカからのカネについて、それこそ説明責任というものを果たすべきではないのか。

なぜ沈黙しているのか。

いまも、もしかしてアメリカから資金が流れ込んでいるのではないだろうか、と疑いたくもなる。





なにしろ岸信介の派閥は、福田赳夫、森喜朗、小泉純一郎、安倍真三、福田康夫という流れで総理を輩出…、とくに小泉純一郎が、まるで弱みでも握られているかのように恥ずかしいほどアメリカ一辺倒だった姿を思い起こす。





こうした著作が新聞記者の手によって書かれること自体、アメリカの懐の深さを感じるが、ひるがえって日本の大新聞ジャーナリズムは…。



お・そ・ま・つ…。
2009.04.03 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://noumitaran.blog109.fc2.com/tb.php/90-e94a93f4

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。